狩猟の世界へようこそ!『これから始める人のための狩猟の教科書』

 「狩猟」という言葉を聞いて、あなたは何を想像しますか?「大自然の中を駆けまわって獲物を追跡する」、「じっくりと狙いを定めて銃の引き金を引く」、「獲物の痕跡を探して罠をしかける」・・・。おそらく、「狩猟」という言葉のイメージは、人によって千差万別なのではないでしょうか?
 そこで今回は、初版2016年・改訂版2018年に、チカト商会の企画・制作で 上梓させていただきました 、『これから始める人のための狩猟の教科書』(秀和システム社)をご紹介します。

目次

狩猟の世界にようこそ!

 狩猟には、銃を使う猟法や、罠を使った猟法、山を駆けまわって獲物を追い詰める猟法、ジックリ待ち伏せをして獲物を待つ猟法など、実に様々なスタイルがあります。そこで本書では狩猟の世界を、散弾銃猟エアライフル猟ライフル猟わな猟網猟の5つに分類して、それぞれをオムニバス形式でご紹介しています。

狩猟の魅力がすべて詰まった“散弾銃猟”

 狩猟において“王道”とも呼べる定番のスタイルが、散弾銃(ショットガン)を使った散弾銃猟です。この世界では、『銃を持って野山を駆け巡り、獲物を捕獲する』という、アクティブでスリリングな狩猟スタイルです。
 さらに散弾銃猟では、猟犬と共に活動することで、狩猟の世界はさらに奥深いものになります。狩猟の魅力が凝縮した狩猟スタイルともいえるので、「とりあえず狩猟を始めたい」と思っている方は、まずはこの散弾銃猟から始めてみるのがオススメです。
 散弾銃を使ったスポーツ「クレー射撃」に興味のある方は、こちらの書籍もオススメです。

狩猟を気軽に楽しめる、“エアライフル猟”

 「狩猟をもっと手軽に楽しみたい」という方にオススメなのが、エアライフル猟です。この猟法では、散弾銃猟のように山の中を駆け回ることも、特殊な装備も必要ありません。
 狩猟をする場所は近場の田んぼや森林などで、使用する銃は発砲音が小さいエアライフルという銃なので、発射音で周囲に迷惑をかける心配がありません。日々忙しく休日ものんびり時間が取れない、サラリーマンや学生の方にもオススメの猟法と言えます。
  「もっと詳しく エアライフル猟 のことが知りたい!」と思われた方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

一発必中のスナイパーを目指せ!“ライフル猟”

 「静寂の中、銃を構え、スコープ越しに獲物を狙う・・・ッ!」。おそらく、多くの方がイメージされている狩猟は、このライフル猟のような張り付いた空気の中で獲物と対峙する真剣勝負なのではないでしょうか?
 この猟法で使用する猟具は散弾銃猟と同じ装薬銃と呼ばれる銃器ですが、散弾銃猟のスタイルよりも、高度な射撃のテクニックが求められます。狙うは一発必中!「スナイパー」と呼ばれる存在を目指しましょう。
 ライフル猟について詳しくは、こちらの書籍でもご紹介しています。

山の探偵となり獲物を追え!“わな猟”

 わずかな獲物の痕跡を探り、次に現れる場所を予想して罠をしかける罠猟は、探偵と言えるほどの優れた分析力と想像力が求められる狩猟スタイルです。
 罠猟で使用するくくり罠箱罠といった猟具は、一見すると何の変哲もない道具のように思えますが、そこには厳しい自然界の中で使い続けるためのノウハウが精錬されたアイテムとなっています。
 「もっと詳しく罠猟 のことが知りたい!」と思われた方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

獲物の習性を熟知して一網打尽を狙え!“網猟”

 網猟で使用する猟具は、ただの網です。散弾銃やライフルのような強力な猟具ではなく、罠のように精錬された猟具でもありません。
 このような何の変哲もない網で獲物を捕まえるためには、なによりも獲物の習性を熟知して、その“裏”をかく必要があります。
 つまり網猟は、猟具の力に頼らず人間の知識と技術のみで獲物するという、野生動物との対等勝負になります。この網猟をマスターした人は、どの狩猟スタイルにも応用できる狩猟能力が身に付くはずです!
 網猟で必要となる野生動物に対する深い知識は、狩猟を仕事にする人には必須です。「自分も将来、狩猟を仕事にしたい」と思われた方は、こちらの書籍もオススメです。

狩猟のターゲットを解説

 日本における狩猟で捕獲できる野生動物(狩猟鳥獣)は、獣類20種、鳥類28種の、合計48種になります。本書では、狩猟スタイルごとにメインターゲットとなる野生鳥獣の生態や特徴などをご紹介しています。

自然の恵み“ジビエ”を楽しもう!

 本書ではさらにジビエ料理もご紹介しています。定番のジビエであるイノシシやシカ、カモの料理はもちろん、カラスやヒヨドリといった普通では食べられない変わったジビエ料理もご紹介しています。

まとめ(こんな人にオススメの本)

  1. 狩猟のことを、まったく知らない人
  2. 自分に合った狩猟のスタイルを探したい人
  3. 暇つぶしに面白そうな読み物を探している人

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この記事を書いた人

東雲 輝之のアバター 東雲 輝之 株式会社チカト商会代表取締役・ライター・副業猟師

当サイトの主宰。「狩猟の教科書シリーズ」(秀和システム)、「初めての狩猟」(山と渓谷社)など、主に狩猟やキャッチ&イートに関する記事を書いています。子育てにも奮闘中。

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