2023年5月、長野県で猟銃を使った痛ましい事件が発生しました。このことから、ちまたでは「猟銃は規制されるべき」という声が広がっていますが、そもそも猟銃・空気銃は所持に関して非常に厳しい基準があります。そこで今回は、弊社チカト商会が制作を行った『慮銃等講習会(初心者講習)の解説・過去問』についてご紹介をいたします。実際に銃を所持する予定がない人も、「日本で銃を所持するってどんな基準があるのだろう?」と疑問に感じた方は、是非ご参考ください。
「猟銃空気銃所持許可制度」とは?
まず、“まったく知らない方”に向けてお話をすると、日本で猟銃(散弾銃やライフル銃)・空気銃(エアライフル)を所持するためには、上図のような長い工程をたどらなくてはなりません。
非常に面倒くさくて時間もお金もかかるのですが、中でも特に『最初にして最大の関門』と言われるのが「猟銃等講習会初心者講習」と呼ばれる講習会で、この講習会の最後に行われる“筆記テスト(考査)”が非常に難しく、突破するのがかなり大変なのです。
内容が非常に難しい講習会のテキスト
この考査をクリアするためには、講習会でテキストとして使用される『猟銃等取扱読本』という書籍を読み込む必要があるのですが…正直なはなしこの本、法律用語がたくさん出てくるため非常にわかりにくい!しかも一般書店やAmazonなどで販売していないため、十分に予習をすることもままなりません。
難しい法律関連をわかりやすく解説!
そこでオススメするのが、『法改正に完全対応! クレー射撃、狩猟へのファーストステップ! 猟銃等講習会(初心者講習)考査 絶対合格テキスト&予想模擬試験5回分[第6版]』(秀和システム社)です。この書籍では、先述の猟銃等取扱読本の内容を網羅し、イラストをふんだんに使ってわかりやすく解説をしています。
猟銃等取扱読本を読んで、「う~む、イマイチよくわからない」という方はもちろん、「とりあえず講習会の内容だけ知っておきたい」という方にも、ご参考にしていただける内容です。
5回分の模擬テストを収録
本書は解説だけでなく、考査の『模擬テスト』を5回分収録しています。考査の出題範囲は意外と広く、『50問〇×式、合格ラインは45点以上』となかなかシビアな内容ですが、50問×5回分=250問の模擬問題によって、ほぼ完ぺきに出題範囲をカバーしています。
モニターアンケートによる調査を実施
実をいうと猟銃等講習会の考査は、都道府県によって難易度に大きな差があるといわれています。そこで本書では、全国でモニターアンケートを募り、模試の問題を作成しました。
実際に模擬問題をモニターに解いてもらったところ、やはり都道府県によって地域差はあるようでしたが、おおむね「本番レベルの難易度・出題調整だ」というご意見をいただきました。地域による難易度差の傾向などもまとめていますので、ご参考ください。
まとめ
今回は猟銃等講習会(初心者講習)の参考書籍をご紹介しました。冒頭で述べたように、猟銃は扱い方ひとつで悲惨な事故を起こしてしまう恐ろしい道具です。しかし、狩猟やスポーツ射撃、また有害鳥獣駆除といった公益活動ができる有意義な道具でもあります。これから猟銃・空気銃を所持しようと思っている方は遵法意識を高く持ち、猟銃等講習会に臨まれてください。