『自宅にガンロッカー』 VS 『銃砲店に委託保管』。猟銃・空気銃はどっちで管理する?

ガンロッカー

 猟銃・空気銃を所持しようとおもったとき、多くの人が悩みに思うのが、銃をどこに保管するか?という問題です。そこで今回は、ガンロッカーによる自宅保管、銃砲店・射撃場に預ける委託保管の両者について、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
 なお、「日本に住んでて銃なんて持てるの?」と思われた方は、まずは銃の所持許可制度に関する記事をご覧ください。

目次

自宅保管のメリット

ガンロッカー

 銃を保管する方法には、
①自宅にガンロッカーを設置して、その中に収納する自宅保管
②銃砲店や射撃場などの銃委託業をやっている店へ預ける委託保管
があり、銃の所持許可制度では、どちらかを選んで申請書を出します。

自宅保管の メリット①:銃を自由に取り出せる

 ガンロッカーを設置して自宅保管をする一番のメリットは、銃を使いたいときにいつでも取り出せることです。委託保管では、委託している銃砲店や射撃場が休みの日、または営業時間外では、銃を出し入れする手続きを受け付けてもらえません。よって、「明日の早朝に、狩猟仲間と狩りに行く約束になった!」というような急な要件には対応できないケースがあります。

自宅保管の メリット ②:ランニングコストがかからない

 自宅保管のメリットには、銃を管理するランニングコストがかからないことがあります。
 委託保管にかかる費用は銃砲店や射撃場によってまちまちですが、月々2000~3000円です。ガンロッカーが新品で3万円、中古でその半額ぐらいだと考えると、お金の面では自宅保管の方が圧倒的に安くなります。

自宅保管の メリット ③:いつでも銃に触れられる嬉しさがある

 狩猟や射撃で銃を持つのは”趣味”なのですから、やはり常に身近に銃があるというのは大きな喜びです。
 特に銃を所持したてのハンターは、夜な夜な「据銃練習100回ッ!」なんてことをやります。しかしこれはただのお遊びではありません。銃は扱い方を一つ間違えれば重大な事故を引きおこします。よって、ゴルフクラブや野球のバッドで素振りする以上に、 銃という道具を手と体に馴染ませるのは、とても重要なことだといえます。

委託保管のメリット

委託保管のメリット ①:家庭環境による銃所持の障壁が低くなる

 委託保管の最大のメリットは、家庭環境が理由による銃所持の障壁が低くなることです。
銃の所持許可制度では、特定の精神病者や自殺歴を持つ人などが同居している場合、銃を所持することができない決まりになっています。
 しかし銃を自宅ではなく委託保管にしておくと、相対的欠格事項(法律上はダメだけど、条件によってはOK)という扱いで、許可が下りるケースもあります。
また銃の所持許可申請では、一緒の家に住んでいる 両親や兄弟、妻、夫、子供に『同居人が銃を持つことに対してOKだと思っているか』を確認する同居親族同意書を書いてもらわなければなりません。
このとき同居人に「家に銃が置いてあるのは嫌だ!」と言われた場合は、委託保管という手で説得しましょう。

委託保管のメリット ②:自宅の防犯設備を整えなくてもよい

 自宅保管では、 ガンロッカーを押し入れなどの人目に付きにくい場所に置き、柱へネジ止めするなどして、簡単に動かせないように固定しなければなりません。よって、 ガンロッカーを設置するスペースが無い場合や、 賃貸物件などで「家の壁や柱にネジ止めできない」ような場合は、委託保管にした方がよいでしょう。
 ガンロッカーの設置方法について詳しくは、下記のページも併せてご覧ください。

委託保管のメリット ③: 自宅保管NGの物件でも銃を所持できる

 特に都心の賃貸マンションに多いのですが、大家さんの意向により「室内で銃保管NG」の場合があります。これは不動産を契約するときの重要事項説明書に書かれており、「ペット不可」や「楽器不可」などと併せて「銃砲および爆発物等の保管不可」という記載がある場合があります。
 また「危険物保管不可」といったように、直接”銃”が禁止されているわけではないケースもありますが、銃盗難などのトラブルが起こったときに問題が大きくならないように、不動産屋にきちんと話を通してもらった方がよいでしょう。

委託保管のメリット ④:メンテナンスを依頼しやすい

 銃砲店に委託保管をする場合は、銃のメンテナンスやオーバーホールを依頼しやすいというメリットがあります。猟銃(散弾銃・空気銃)は、銃身やトリガーユニットの清掃といった簡単なメンテナンスは自分で行いますが、オーバーホールは銃砲店でないとやってはいけない決まりになっています。
 このオーバーホールは、撃針折れやトリガーの重さ調整などで、猟期前・後にはしておくのが良いのですが、自宅保管をしていると、なかなか重い腰があがりません。よって委託保管であればオーバーホールを頼みやすくなり、銃の故障を未然に抑えることができるのです。

自宅保管と委託保管を選ぶ場合の基準

銃を使う日や時間が決まっているなら、防犯上、委託保管の方が好ましい

 自宅保管か委託保管かを選ぶポイントは、基本的には『自宅に保管できない理由がある場合は委託保管』になります。しかし、もう一つの見方として、自身の狩猟・射撃のスタイルに合わせて選択するという考え方もあります。
 例えば、あなたが狩猟・射撃をする日が「土日祝日だけ」というように決まっているのであれば、防犯性が良い依託保管を選んだ方がよいです。
 もちろん委託保管は費用がかかるというデメリットがありますが、長期で契約すると結構安くしてくれることもあり、私が東京にいたときに契約していた銃砲店では、1年間で12,000円(ひと月1,000円)で預かってもらえていました。

まとめ

  1. 自宅保管の長所は、いつでも銃を扱えることと、ランニングコストが無いこと
  2. 委託保管の長所は、所持障壁の低さと、防犯性の高さ
  3. 自宅保管が一般的だが、最近は委託保管をする人も増えている
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この記事を書いた人

東雲 輝之のアバター 東雲 輝之 株式会社チカト商会代表取締役・ライター・副業猟師

当サイトの主宰。「狩猟の教科書シリーズ」(秀和システム)、「初めての狩猟」(山と渓谷社)など、主に狩猟やキャッチ&イートに関する記事を書いています。子育てにも奮闘中。

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