
レミントンM1100は、1963年にアメリカの大手銃器メーカー、レミントン・アームズ社から発売された半自動式散弾銃です。同社のM870と同様に、狩猟用・クレー射撃用に加え、様々な用途で使われており、およそ35ヵ国で警察用・軍事用として正式採用されています。
タイプ | 上下二連式散弾銃 |
メーカー | レミントン・アームズ |
製造年 | 1963年 - 現行 |
中古相場 | 3万円 ~(21万円 ※M11-87) |
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世界で最も売れた散弾銃

レミントンM1100のおおもとの設計は、1956年に発売されたガスオペレーション式散弾銃・レミントンM58と、1958年のM838です。しかし、これらの銃は発射時に強い反動が生じるという欠点がありました。そこでM1100ではガスポートの構造やリコイルスプリングを見直し、反動を極力抑えるよう改善が加えられました。
反動軽減と低コスト化
M1100は、M870と同様に大量生産が可能な削り出し加工技術により、従来の半自動式散弾銃よりもはるかに安く製造することができました。
これらの長所と、同時期に発売されたプラスチック製装弾ケースの普及により、M1100はおよそ50年で400万挺を売り上げるという「世界で一番売れた散弾銃」となりました。
多様な用途とバリエーション

M1100はバリエーションも豊富で、ベーシックな12番口径タイプから、16番と20番(1964年)、410番(1969年)、20番軽量化LWモデル(1970)などが存在します。
さらに1987年には、M1100を軽量化したうえ強装弾(マグナム)からスポーツ用24g実包までを発射可能にしたM11-87、M11-87をさらに軽量化したM11-96のマイナーチェンジモデルが登場しました。
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