
オオカミをも食い殺す猛獣「クズリ」の意味を持つウルバリンは、2012年にイギリスのエアライフルメーカー、デイステートから発売されたプレチャージ式エアライフルです。発売当時、「30フットポンド」に達すれば「ハイパワー!」ともてはやされていた中、「60フットポンド」という超ハイパワーで、一躍注目を集めました。
タイプ | プレチャージ式エアライフル |
メーカー | デイステート |
中古相場 | 33万円 ~ (50万円) |
口径 | 5.5mm |
全長 | 1100mm |
銃身長 | 635mm |
重量 | 4250g |
パワー | 60ft·lb |
広告
マグナムパワードの先駆け

デイステート社は1978年にドン・ラウンダーズらによって設立され、ネズミやノウサギなどの有害獣を駆除する目的で小口径空気銃を製造していました。
手作りのエアライフルは、丁寧な作りで精密性に優れ、特に1980年に発売された「ハンツマン」シリーズは同社を代表する名作として高く評価されました。
小口径ライフルに匹敵するパワー
ウルバリンは、1990年代から約7年の歳月をかけて開発された7.62mm(30口径)のエアライフルです。高圧に耐えるバルブ、強化型ハンマースプリング、独自開発のトリガーシステム、ワルサー社製の銃身などを組み合わせることで、マズルエネルギー60フットポンドという、小口径ライフル銃に匹敵するパワーを発揮するモンスターマシンとして誕生しました。
あわせて読みたい


マズルエネルギー(Mazzle Energy)
マズルエネルギーは、銃口から発射される直後にペレットが持っている物理エネルギーです。この値は使用するペレットの重量とスピードメーターで観測された初速から算…
高級路線を開拓
ウルバリンは、タンク内の空気圧が減少しても一定の発射圧に調整するレギュレーターを搭載した「R」シリーズや、エアタンクをカーボンファイバー製にして軽量化した「ハイライト」、高級銃床を使用した「B」シリーズなど、多彩なカスタマイズモデルが存在します。
また、ウルバリンの後継機である「ウルバリンⅡ」は、ボルトの安全性、回転弾倉システム、整音化のためのシュラウド銃身などの改良が加えられました。
あわせて読みたい


デイステート ウルバリン2
ウルヴァリン2は、2012年にイギリスの老舗エアライフルメーカーであるデイステート社から発売された「ウルヴァリン」の後継機種です。ウルヴァリンの精巧なデザインを…
広告
この記事のおすすめ
まとめ記事にもどる
関連記事
あわせて読みたい




空気銃ってどんな銃?エアライフルの種類・仕組みを解説!
ベテランハンターの中には、「空気銃?あれは子供の玩具だよ」と言う人もいます。確かに空気銃は1955年の銃刀法改正まで、許可なしで所持できる玩具でした。しかし、…
あわせて読みたい




『エアライフルハンティングQ&A』バーチャル銃砲店がギモンにお答えします!
私が勤めている銃砲店では、日々お客様より様々なご質問をいただきます。そこでこれまで寄せられたご質問の中から、いくつかをQ&A形式で掲載します。エアライフル選…
あわせて読みたい




デイステート ウルバリン2
ウルヴァリン2は、2012年にイギリスの老舗エアライフルメーカーであるデイステート社から発売された「ウルヴァリン」の後継機種です。ウルヴァリンの精巧なデザインを…
あわせて読みたい




マズルエネルギー(Mazzle Energy)
マズルエネルギーは、銃口から発射される直後にペレットが持っている物理エネルギーです。この値は使用するペレットの重量とスピードメーターで観測された初速から算…