
アイレリーフは、全視野をケラレなく見ることができる、接眼レンズから目までの適切な距離のことです。一般的に装薬銃に使用されるスコープのアイレリーフは、100mm程度です。
目次
アイレリーフとは

スコープなどの光学機器では、覗き込む位置が接眼レンズから遠すぎると、視野の周辺が暗くなるケラレが発生します。アイレリーフとは、このケラレが発生しない、適切な眼の位置と接眼レンズとの距離のことです。アイレリーフの長さはスコープの機種によって異なります。
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双眼鏡とスコープのアイレリーフの違い
一般的な双眼鏡は、アイレリーフが短く設計されています。これは、アイレリーフが短い方が周囲の光を遮断しやすく、像をよりクリアに見ることができるからです。
対して銃に装着するスコープは、射撃時の反動が発生します。そのため、アイレリーフが短すぎると、スコープが顔に当たって怪我をしてしまう危険性があります。そのためスコープのアイレリーフは、一般的に100mm程度に設計されています。
スコープの用途によってアイレリーフも異なる
反動が少ないエアライフルで使用を想定しているスコープは、アイレリーフは80~90mm程度と短めに設計されています。
一方、「スカウトスコープ」と呼ばれる軽量な低倍率スコープは、頬付けから接眼レンズまでの距離が大きくても見やすいよう、110mm以上の長いアイレリーフを備えています。
アイレリーフが長いスコープは、周囲の光が入るため像が見えにくくなるというデメリットがありますが、周辺視野が広くなるため、走るシカやイノシシなどの移動する標的を狙う際に有利です。
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まとめ
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