対物レンズ有効径(Effective diameter of the objective lens)

対物レンズ有効径とは、スコープ等の光学機器に取り付けられた対物レンズの内径を指します。対物レンズは、大きければ大きいほど取り込める光が多くなり、鮮明な像を得られます。ただし、大きい対物レンズは重量が重くなり、価格も高くなる傾向があります。

目次

対物レンズのサイズ

スコープの説明対物レンズ
 対物レンズ有効径は、大きいほど多くの光を取り込み、明るく鮮明な像を得られます。特に高倍率スコープでは、対物レンズ径が小さいと十分な光量が得られず視界が暗くなってしまうため、大口径の対物レンズが必要になります。
 しかし、銃に搭載するスコープの場合、対物レンズ径を大きくしすぎると、様々な問題が発生する可能性があります

大型化して重くなる

 スコープの対物レンズ径が大きくなると、スコープ全体のサイズと重量が増加します。重いスコープを銃に装着すると、据銃時に体への負担が大きくなり、手の震えなどで照準が定まりにくくなることがあります。

ハイマウントリングが必要になる

ハイマウントリングとローマウントリング

 対物レンズ径の大きいスコープを銃に装着する場合、スコープと銃が干渉しないよう、背の高いマウントリングを使用する必要があります。しかし、マウントリングの高さが高くなると、頬付け位置も高くなってしまうため、チークピースなどで頬当ての高さを調整する必要が生じます。

価格が高くなる

 対物レンズ径が大きいスコープは、一般的に価格が高くなる傾向があります。しかし、スコープの価格は対物レンズ径だけで決まるわけではなく、レンズの表面処理やコーティングによっても異なります。

対物レンズ径の表記

スコープの倍率表記

 対物レンズ径は、スコープの名称に含まれています。例えば、「3-9×40」という表記のスコープは、「倍率が3倍から9倍、対物レンズ径が40mm」であることを示しています。

参考記事

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