
BDC(弾道落下補正)は、弾道の落下量を視覚的に表示したレティクルです。水平線を落下量0mとし、その下に距離に応じた弾道落下量を示すドットが配置されています。
弾道落下補正とは
弾道落下補正機能を持つレティクルは、クロスヘアの下に複数のドットを表示しており、それぞれのドットが特定の距離における弾着点を示しています。
例えば、.223レミントン弾を使用するライフル用のレティクル「Drop Zone-223」では、上図のように各距離における弾着点が示されています。レティクルは使用する弾薬によって異なり、.308ウィンチェスター弾用の「Drop Zone-308」など、様々な種類があります。
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空気銃で使用する場合
空気銃の場合、機種やペレットの重量によって弾道が異なるため、既存のBDCレティクルをそのまま使用することはできません。
しかし、「ChairGun」などの弾道計算アプリを使えば、距離に応じた弾の落下量を計算することができます。これらのアプリで得られた弾道データを参考に、BDCレティクルの各ドットが示す距離を再定義することで、空気銃でも活用することが可能です。
小口径弾道補正レティクル

小口径弾道補正レティクル(SCB: Small Caliber Ballistic)は、上下左右に1ミル(1000m先で1mの長さ)と0.5ミルの目盛りが刻まれたレティクルです。鉛直方向にはさらに0.75ミルの補助目盛りが追加されており、一般的なミルドットレティクルよりも精密な距離測定が可能です。
このレティクルは、特に距離による弾道落差の影響が大きい空気銃において、その真価を発揮します。
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まとめ
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