
弾倉(マガジン)は、銃に実包(空気銃の場合はペレット)を装填するための部品です。日本の法律では、充填できる実包の数に制限があり、『散弾銃は3発、それ以外の銃は6発まで』と定められています。なお、銃は薬室にも1発装填できるため、弾倉は『散弾銃の場合は2発、それ以外の銃は5発まで』しか充填できません。
装薬銃の弾倉

装薬銃の弾倉は、ボックスマガジンと呼ばれる箱型状をしています。弾倉にはバネが仕込まれており、弾倉上部から実包を押し入れていくと、バネが圧縮されていきます。弾を発射するとバネの力で実包が上がり、薬室側に送られる仕組みになっています。
大型弾倉の禁止

日本では銃刀法により、ライフル銃の弾倉容量は最大5発までと定められています。そのため、海外で使用される大型の弾倉、例えば「バナナマガジン」や「ドラムマガジン」は使用できません。また、これらの大型弾倉は所持自体も禁止されており、個人で輸入することもできません。
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チューブマガジン

主にスライドアクション式・半自動式の散弾銃で使用されるのが、筒型弾倉(チューブマガジン)です。チューブマガジンは機関部の開放部から実包を装填し、押し込むようにして充填していきます。弾倉にはバネが仕込まれており、弾が発射されると次弾がバネに押されて、実包を薬室に上げるキャリアに送られます。

ライフル銃の場合は、弾頭先端が雷管を押してしまうため、一般的には利用されません。しかし、弾頭先端が丸い形状をした装弾(30-30ウィンチェスター弾など)を使うウィンチェスターM94ライフル銃などは、このチューブマガジンが採用されています。
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エアライフルの弾倉

空気銃の弾倉は、かつては筒型弾倉が主流でした。しかし、近年では取り外して装填作業ができ、連射時にスムーズに次弾が送り込まれる回転型が主流になっています。
国内における規制
空気銃の弾倉は、ライフル銃と同等に弾倉容量は最大5発までと定められています。ライフル銃の場合、薬室(チャンバー)に弾を1発装填できるため、銃には最大6発まで込めることができます。
一方、空気銃の場合、一般的な操作方法では薬室に直接ペレットを装填することができないため、銃に充填できる(発射できる)ペレットは実質最大5発となります。
国内で流通している弾倉
近年のエアライフルは輸入品が多いため、弾倉は通常8~12発装填できるようになっています。しかし、国内で流通させるためには5発以下にする必要があるため、メーカーが日本向けに特注で製造するか、国内の銃砲店が弾倉を追加工して出荷しています。
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替えマガジンの必要性

空気銃の弾倉は紛失してしまうと射撃ができなくなるため、予備弾倉(スペアマガジン)を1つか2つ持っておくことをおすすめします。
ヒヨドリ猟やキジバト猟では連射が必要な場面も多いので、スペアマガジンにあらかじめペレットを充填しておき、弾倉交換を素早くできるように準備しておきましょう。試射の際に異なる種類のペレットを装填して性能を比較するなど、便利な使い方ができます。
シングルショットトレー

一般的なエアライフルは、散弾銃やライフル銃のように直接弾を薬室に入れて発射することはできません。単発で射撃したい場合は、シングルショットトレーを使用する必要があります。シングルショットトレーは、弾長が長く回転弾倉に入らない『エアスラッグ』や『サボットペレット』を発射するために使用されることもあります。
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まとめ
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