ジビエの魅力は、肉だけではありません。内臓類、いわゆる「モツ」も、適切に処理すれば美味しくいただける貴重な食材です。中でも、コブクロ(子宮)は、処理に手間がかからないうえに、独特の食感が楽しめる絶品部位です。この記事では、コブクロの魅力と、その下処理、おすすめの食べ方をご紹介します。
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- コブクロ(子宮)は、一枚に開いて中を洗うだけで下処理ができるため、タイパが良い食材
- 猟期中のシカは胎児が入っている。食べられないことも無いが、味はあまり良くない
- 調理法は、茹でてぶつ切りにするだけ
- おすすめの味付けは『コチュジャン+ニンニク』
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コブクロってなに?

コブクロは、メスのイノシシやシカが持つ「子宮」のことです。ブニョブニョとした見た目から嫌厭されがちですが、「下処理にかける手間」のわりに「味わいが良い」という「処理パ」に優れる部位です。

下処理は中を開いて水で洗うだけ

コブクロの下処理は、袋を切開して中身を洗うだけです。胃や腸の場合は中を開いて洗った後、小麦粉で何度もモミ洗いしないと臭みが抜けませんが、コブクロは水だけでほとんど臭みが取れます。
コブクロの中には半球の肉塊(胎盤)が付いています。この胎盤も食べられないことは無いですが、食感がグニョグニョして噛みきれません。胎盤は「プラセンタ」と呼ばれ、高級健康食品にもなっているので・・・もしかすると健康に良い食材なのかもしれません。
内子については・・・

猟期中のメスジカは、ほぼ100%妊娠しているため、コブクロの中には胎児が入っています。この胎児は「ハラコ」と呼ばれており、食べる人もいますただし、このハラコは魚の白身のような食感であり、水っぽく旨味がありません。
一応、ハラコは、乾燥させた後に砕いて粉にする「鹿胎(ルータイ)」という高級漢方薬の材料となります。効能は生理不順や貧血などの婦人病に効くとされています。

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コブクロの食べ方

一枚に開いて水洗いしたコブクロは、沸騰したお湯で熱を通しましょう。
ヌメリを落としたら下処理完了

熱湯から取り出したコブクロは、もう一度水で表面を洗いヌメリを落とします。粗熱を取ったら一口大に切って、調味料と合わせて出来上がりです。
コチュジャン+ニンニクが合う!

コブクロの味付けは、シンプルに醤油だけでも良いですが、おすすめはコチュジャンとニンニクであえた韓国風です。コブクロの味わいは、上質な貝のような甘味を持っており、「プツ!」と歯切れのよい食感が楽しめます。
まとめ
- コブクロ(子宮)は、一枚に開いて中を洗うだけで下処理ができるため、タイパが良い食材
- 猟期中のシカは胎児が入っている。食べられないことも無いが、味はあまり良くない
- 調理法は、茹でてぶつ切りにするだけ
- おすすめの味付けは『コチュジャン+ニンニク』
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