「あ、あれってハクビシン?」‥‥アライグマとアナグマです

有害鳥獣捕獲用の小型箱罠を設置している農家さんから、「ハクビシンがかかっちょるよ」と連絡がありました。
​さてはて。
福岡県北部、少なくともここ古賀市周辺でハクビシンを目撃したことは、私はありません。
​先日の小型箱罠でも、「アライグマがかかった」と言われて駆けつけたら「アナグマ」だったことがあります。
今回は一体何と見間違えたのやら?
​そう思いながら現地へ向かったところ、そこには「アナグマ」と「アライグマ」が並んでいました。

日本では昔から、この手の中小型獣の分類や呼び名は結構いい加減です。
古くは、これらの獣は全部ひっくるめて「しし」や「まみ」、「むじな」などと呼ばれており、その名称が地域によっても曖昧だったことが原因で最高裁まで争われた「たぬき・むじな事件」なんていう判例があったりもします。

そういえば、「昔の人が食べていた『ムジナ肉』は、タヌキではなく『アナグマ』だ。だから『タヌキ』の肉は不味くて『アナグマ』の肉は美味い」という言説がありますが、私はそれは正しくないと思っています。
​昔の中山間地域では、中小型獣はひっくるめて「むじな」。
過酷な生活の中で、うまいとか不味いとか贅沢を言っている余裕などあるはずもなく、獲れたものは何でも「美味い」とか「不味い」とか関係なく、生きるために喰っていた……というのが歴史的な解釈だと感じます。
​生物学的な分類もそうですが、「美味い・不味い」という価値観は、豊かな現代人が勝手に作り上げた「情報」に過ぎません。

閑話休題。
さて、今回入っていたアナグマをよくよく観察してみると……かなりの「おデブ」。
​ハンターズキャンプのメンバーからアナグマ肉を所望されていたため、今回は食肉処理することにしましょう。

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