ミロク MSS-20

ミロクMSS20

 ミロクMSS-20は、ミロク製作所がブローニングライフルをベースに開発した、スラッグ弾特化型のボルトアクション式散弾銃です。高い精度と安全性を兼ね備え、狩猟やスラッグ射撃競技で人気を博しています。

タイプボルトアクション式散弾銃
メーカーミロク製作所
製造年1985年ごろ - 現行
中古相場16万円 ~ (32万円)

精密射撃に特化した国産ボルトアクション散弾銃

MSS20

 ミロクMSS-20は、1985年頃にミロク製作所から発売された20番口径のボルト式散弾銃です。ミロク製作所は、1892年に土佐藩の鉄砲職人であった弥勒武吉を創業者とし、1966年からアメリカ・ブローニングアームズ社と提携してOEM生産を行う老舗の銃器メーカー&サプライヤーです。

設計はブローニングA-BOLT

ミロクMSS-20は、ブローニング社が開発したボルト式ライフル・ブローニングA-BOLTをベースに、「スラッグ弾(一発弾)特化の散弾銃」というコンセプトのもと開発が行われました。

高い精密性を実現

MSS20に20番スラッグを入れる

 この散弾銃は、通常の散弾銃では考慮されていないバイブレーション対策(弾が銃身を通過する際に発生する衝撃波による振動)や、機関部の耐久性、連射性能を犠牲にしてガタ付きを抑えた構造になっており、一般的な散弾銃でスラッグ弾を撃つよりも、はるかに優れた精密性を実現することができます。
 実際に、スラッグ射撃競技大会で上位に入る銃はほぼMSS-20であり、その実力は他者を寄せ付けないものになっています。

日本の狩猟事情とMSS-20の人気

 通常、散弾銃で精密性を重視した射撃をするのであれば、銃身にライフリングを持つ「ライフルドショットガン(サボット銃)」を使うのが一般的です。しかし日本の法律では「10年以上散弾銃を所持していないと、原則としてライフルを所持できない」という法律があるため、MSS-20は主に狩猟歴10年未満の国内ハンターを中心に人気が高い銃となっています。
 また、日本の猟場は見通しの効かない森林山岳地帯での活動が多いため、万が一弾が外れて「流れ弾」になったとしても、ライフル弾よりは飛距離が短く安全性が高いとされ、ベテランハンターにも支持されています。

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