
日本で販売されていたセミオート式プレチャージエアライフル、モンスーンは、「撃つ楽しさ」だけを追求すれば世界一かもしれません。トリガーを引くたびに「パシュ!パシュ!パシュ!」と連続発射される感覚は、長い直線道路をアクセル全開で駆け抜けるような爽快感があります。
タイプ | プレチャージ式 | |
メーカー | FXエアガンズ | |
口径 | 5.5mm | |
全長 | (シンセティック)1090mm | (ウッド)1080mm |
銃身長 | 643mm | |
重量 | 2940g | 3350g |
パワー | 30 ft·lb | |
シリンダー容量 | 180 cc |
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解説
エアライフルのセミオートマチック機構
エアライフルのセミオートマチック機構は、装薬銃のガスオペレーション式と原理はほぼ同じです。弾を発射するときの圧力を機関部に流し込み、「装填機構を駆動」→「ハンマースプリング圧縮」→「銃尾を閉鎖」という一連の動作を自動で行います。
エアライフルのセミオートマチック機構
エアライフルの場合は薬莢がないため、「排莢」の工程はありません。モンスーンの弾倉は自立回転式なので、必要な動作はコッキングと銃尾の閉鎖だけです。
モンスーンのセミオートマチック機構は、ペレットを発射した時の圧力を利用して駆動しています。これについて「燃費が悪くなるのでは?」と疑問に思う声もあると思いますが、駆動に使用される圧力は本来、捨てられる圧力なので、エアを余計に使うことはありません。
セミオート式エアライフルの注意点
モンスーンに限らず、セミオート式エアライフルは独特の振動を発生させます。この振動は、銃を構えている際には問題になりませんが、硬い地面に置くと精度に悪影響を与えます。伏射やベンチレスト射撃をする場合は、銃の下に柔らかいものを敷いて振動を吸収しましょう。
装填できる弾数は5発まで
モンスーンの残念な点は、日本の法律で〝弾倉に5発〟までしか装填できないことです。海外仕様の11発マガジンであればバシバシと連続発射が可能ですが、日本仕様ではすぐに撃ち尽くしてしまします。
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