
ブローニング・オート5は、世界で初めて商業的に成功した5連発式の半自動散弾銃であり、その後の半自動散弾銃の開発に大きな影響を与えた歴史的な名銃です。ジョン・ブローニングの天才的な発明と、その後の普及により、猟銃の歴史にその名を刻みました。
タイプ | 半自動式散弾銃(ロングリコイル式) |
メーカー | ブローニング・アームズ |
製造年 | 1902年 - 1998年 |
中古相場 | 4万円 ~ |
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半自動散弾銃の金字塔

ブローニング・オート5は、銃器設計士ジョン・ブローニングによって開発され、世界で初めて商業的に成功を収めた半自動式散弾銃です。射撃時の衝撃で銃身が大きく後退し、排莢・再装填を行うロングリコイル方式を初めて採用した散弾銃としても知られています。
製造委託先の変遷
ジョン・ブローニングは1898年にオート5の設計を完成させ、製造委託先を探していました。しかし、アメリカ2大銃器メーカーであるウィンチェスター社、レミントン社との交渉に失敗し、最終的にベルギーのFNハースタル社で製造が開始されました。
半自動散弾銃の普及と発展
オート5の商業的成功に伴い、レミントン社からレミントンM11としてライセンス生産された他、サベージ・アームズ社(サベージM720)、日本のシンガー日鋼(KFCパインオート)、ミロク製作所(ヤマモト・オートポインター)など、様々なメーカーからデッドコピー品が発売されました。これにより、半自動散弾銃の起点として、その名前が歴史に刻まれることになりました。
ガスオペレーション式散弾銃の登場とその後
1963年にレミントン社からガスオペレーション式散弾銃、レミントンM1100が登場して以降、市場におけるオート5の優位性は弱まりましたが、現在でも国内外の中古市場に多数出回っています。

国内での評価
4.1kgと他の散弾銃に比べて重量があるため、山の中を動き回る大物猟には扱いにくいとされています。しかし、ガスオペレーション式に比べて発射速度が速い点や、ガス詰まりによる回転不良のリスクがないため、カモ猟を始めとした鳥猟において、未だに人気が高い散弾銃です。
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