ベレッタ A300

ベレッタA300

 ベレッタA300は、1968年にイタリアのベレッタ社が開発したガスオペレーション式半自動散弾銃です。ガスオペレーション方式の散弾銃市場は、長らく1963年に発売されたレミントンM1100の独壇場でしたが、A300は動作の信頼性とメンテナンスの簡単さで広く受け入れられるロングセラー商品となりました。

タイプ半自動式散弾銃(ガスオペレーション式)
メーカーピエトロ・ベレッタ
製造年1968年 -1999年、2016年 – 現行
中古相場5万円 ~(24万円)

ガスオペレーション式散弾銃の傑作

 ベレッタA300は1968年にイタリアの大手銃器メーカー、ピエトロ・ベレッタ社から発売された半自動散弾銃です。1959年に発売されたベレッタ社初のガスオペレーション式散弾銃・ベレッタM60、その改良型となるM61に続くモデルとして開発されました。

ガスポートの自動洗浄システム

 従来のガスオペレーション方式は、火薬量が少ない装弾(軽装弾)では動作が不完全になることや、未燃焼のススがガスポートを塞いで回転不良を起こすなどのトラブルがありました。
 しかしA300では、少ないガス圧でもピストンが動作する構造になっており、さらに、作動したピストンがガスポートを自動的に清掃するシステムを有していました。

多数のバリエーションを生み出す

 A300は、A301(1971年)、A302(1980年)、A303(1985年)のマイナーチェンジに加え、A304(1992年)のフルモデルチェンジ、マグナム実包モデルのA390(1994年)、A390を軽量化したAL390(1996年)と、多数のモデルバリエーションを生み出し、ベレッタ社を代表するマスターピースとなりました。
 A300の開発は1999年で終了となりましたが、その設計思想はAL391シリーズへと受け継がれていくことになります。

A300の名を受け継ぐ後継モデル

 2016年には「A300アウトランダー」が発表され、A300の名称が復活しました。ただし、アウトランダーの設計はA400の系譜を組むもので、オリジナルのA300との互換性はありません。

この記事のおすすめ

まとめ記事にもどる

関連記事

おすすめの書籍

おすすめの商品

LV1はんた装備画面
  • URLをコピーしました!