
1990年代後半まで、日本の狩猟用空気銃はホーワ55G(ガスカートリッジ式)やイノバエースハンター(ポンプ式)といった国産エアライフルが主流でした。そんな中、イギリスから彗星のごとく現れたのが、エアアームス社のプレチャージ式エアライフルのS410です。S510は伝説的なS410のサイドレバーモデルになります。
タイプ | プレチャージ式エアライフル | |
メーカー | エアアームス | |
口径 | 5.5mm | |
全長 | 1103mm (ノーマルモデル) | 955mm(カービンモデル) |
銃身長 | 652mm | 513mm |
重量 | 3400g | 2900g |
パワー | 30 ft·lb | 28 ft·lb |
広告
プレチャージ式エアライフルの革命
S510の変更点はボルトアクション式からサイドレバー式になっただけでなく、シュラウド(銃身の覆い)がアルミ製に変更された点もあります。シュラウドの径も太くなったため、発射音の大きさ自体は変わりませんが、音質は高音部が抑えられて柔らかくなっています。
プレチャージ式エアライフルの革命
S410が登場するまで、「ハイパワー」と呼ばれるエアライフルは、こまめに炭酸ガスカートリッジを交換したり、1発撃つごとにシュコシュコとエアチャージする必要がありました。しかし、プレチャージ式は空気を事前に入れておくだけで連射できるため、当時、日本のエアライフルマンにとって、それは革命的な出来事でした。
あわせて読みたい


プレチャージ(Pre-Charged Pneumatic)
プレチャージ(PCP)は、空気銃に内蔵されたエアシリンダーに空気を圧縮して充填する機構です。引き金を引くと、シリンダーから定量の圧縮空気が解放され、ペレットを…
現在も色褪せない名銃
現在では様々なメーカーからプレチャージ式エアライフルが発売されていますが、現在でもS510・S410は一線級で活躍しています。しかもエアライフルの射撃会では、最新機種を差し置いて、この2挺が必ずと言っていいほど上位に入ります。今なお色褪せない傑作エアライフルであることは間違いありません。
広告
この記事のおすすめ
まとめ記事にもどる
関連記事
あわせて読みたい




空気銃ってどんな銃?エアライフルの種類・仕組みを解説!
ベテランハンターの中には、「空気銃?あれは子供の玩具だよ」と言う人もいます。確かに空気銃は1955年の銃刀法改正まで、許可なしで所持できる玩具でした。しかし、…
あわせて読みたい




『エアライフルハンティングQ&A』バーチャル銃砲店がギモンにお答えします!
私が勤めている銃砲店では、日々お客様より様々なご質問をいただきます。そこでこれまで寄せられたご質問の中から、いくつかをQ&A形式で掲載します。エアライフル選…
あわせて読みたい




プレチャージ(Pre-Charged Pneumatic)
プレチャージ(PCP)は、空気銃に内蔵されたエアシリンダーに空気を圧縮して充填する機構です。引き金を引くと、シリンダーから定量の圧縮空気が解放され、ペレットを…