
「英国面」というネットスラングをご存じでしょうか?イギリスが開発する兵器や工業製品は、先駆的なものが多く存在する一方で、「なぜこんなものが作られたんだ?」と感じる奇抜なものも多く存在します。このガラハドも、イギリス人の〝偏執的〟とも言えるコダワリの強さが生み出した名銃だといえます。
タイプ | プレチャージ式エアライフル |
メーカー | エアアームス |
口径 | 5.5mm |
全長 | 830mm |
銃身長 | 494mm |
重量 | 3800g |
パワー | 38 ft·lb |
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他メーカーのブルパップとは異質の仕上がり
イギリスのエアライフルメーカー、エアアームス社が満を持して発売したガラハドは、日本のエアライフル愛好家たちを驚かせました。当時流行していたブルパップモデルを採用しているのは確かですが、その設計は明らかに他メーカーのブルパップとは異なっていました。

独特なコッキングシステム
最大の特徴は、コッキングハンドルの位置です。通常のブルパップモデルはボルトアクションやサイドレバー方式を採用していますが、ガラハドはコッキングハンドルを半回転させるという独特な方式を採用していました。
しかし、この独特なデザインは、非常に研究された結果生まれたものです。大きく開いたサムホールグリップは握りやすく、引き金の操作性も優れています。独特なコッキングハンドルも、右手でグリップを握ったまま左手で操作できるため、射撃姿勢を崩すことなく連射が可能です。
ブルパップモデル特有のトリガーとハンマーを繋ぐ機構も、たわみが出ないように頑丈に作られており、構造も単純化されているため故障しにくい設計になっています。
ウッドストックへのこだわり
ガラハドの銃床は、プラスチック(シンセティック)のように見えます。当時のエアライフル愛好家達は「エアアームスが長年こだわりを持っていた〝ウッドストック〟をついに捨てたのか!?」と戦慄しましたが、なんとこの銃床は『特殊なコーティング』を施した〝ウッドストック〟だったのです。
なぜ見た目をプラスチックに寄せてまで、かたくなにウッドストックにコダワリ続けるのか?おそらくその理由は、「イギリス人だから」の一言に尽きるでしょう。
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