豊和工業 フジスーパーオート

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銃紹介

フジスーパーオート
タイプ半自動式散弾銃(ガスオペレーション)
メーカー豊和工業
製造年1971年 - 1995年
中古相場6万円 ~
解説 フジスーパーオートは、1971年に豊和工業の散弾銃製造部門、フジ精機製作所が開発した国産第一号のガスオペレーション式散弾銃である。フジ精機製作所の前身である日本猟銃精器製作所は、1960年代にリコイルオペレーション式散弾銃(フジダイナミックオート)を発売して評判を得ていたが、レミントンM1100に代表されるガスオペレーション式の台頭によって深刻な販売不振におちいっていた。そこで日本猟銃精器製作所は、自衛隊の小銃等を製造している豊和工業との技術融合を図り、1971年にフジスーパーオートを生み出した。
 フジスーパーオートは、当時主流のレミントンM1100よりも軽量かつ動作性に優れていたことから、日本国内でまたたくまにヒット商品となり、S&W社やモスバーグ社へOEM供給が行われるなど、海外でも好調なセールスを記録した。しかし1990年代ごろから販売力が鈍化し、改良モデルのフジスーパー12を発売するも販売不振に歯止めがかからず、1995年に惜しまれながらも廃盤となった。
 半自動式散弾銃としては旧型と見なされているスーパーオートだが、現在でも中古市場に多数出回っており、メンテナンス性、軽量性、装填速度の速さなどの長所もあって、ベテランハンターを中心に猟銃として未だに高い人気を誇る。
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この記事を書いた人

東雲 輝之のアバター 東雲 輝之 株式会社チカト商会代表取締役・ライター・副業猟師

当サイトの主宰。「狩猟の教科書シリーズ」(秀和システム)、「初めての狩猟」(山と渓谷社)など、主に狩猟やキャッチ&イートに関する記事を書いています。子育てにも奮闘中。

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