リフレクターサイト(Reflector sight)

リフレクターサイト(またはリフレックスサイト)は、光を半分透過・半分反射するハーフミラーと、LEDを組み合わせた照準器です。LEDから照射された光がハーフミラーで反射することで、レンズ内に映る風景に照準の光点が浮かび上がります。

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リフレクターサイトの仕組み

ドットサイト
 リフレクターサイトは、覗き込んだハーフミラーの中心にレーザー光線を当てることで、景色上に光点を浮かび上がらせることができます。

スコープとの違い

 リフレクターサイトは、外見がスコープに似ていますが、スコープはレティクルと呼ばれる照準線が物理的に描かれているのに対し、リフレクターサイトはレーザー光線で光点を映し出す点で、大きな違いがあります。

リフレクターサイトの長所

 リフレクターサイトは、マウントリングを使ってスコープのように高い位置に取り付けることができます。そのため視界が広くなり、特に下方向が見やすくなります。
 また、人間の目は光点に視線を合わせやすいという性質があるため、アイアンサイトよりも照準速度が速くなるという利点もあります。

リフレクターサイトの短所

 リフレクタサイトは、LEDを発光させるために電池が必要となります。電池切れになると照準器として機能しなくなるため、注意が必要です。
 また、スコープと同様に、レンズが割れたり、泥や雨でレンズが汚れたりすると視界が確保できなくなるため、アイアンサイトよりも安定性に欠けるという短所があります。

ドットサイト

ドットサイト

 銃に搭載されるリフレクタサイトは、一般的にドットサイトと呼ばれます。狩猟用としては、自然の中で最も視認性の高い赤色LEDを使用したレッドドットサイトが主流です。近年では、日中の視認性に優れた緑色LEDを採用したグリーンドットサイトも登場しています。さらに、状況に応じて赤色と緑色のLEDを切り替えられるタイプもあります。

チューブタイプとオープンタイプ

オープンタイプとチューブタイプのリフレクタサイトD

 ドットサイトには、大きく分けて2つのタイプがあります。1つ目は、プラスチック製の筐体で覆われたチューブタイプです。チューブタイプは耐久性に優れていますが、視界が狭くなるというデメリットがあります。
 2つ目は、ハーフミラーがむき出しになったオープンタイプです。オープンタイプは視界が広い反面、衝撃に弱いため、取り扱いには注意が必要です。

拡大機能を持つ「マグニファイア」

 ドットサイトは、スコープのような拡大機能はありませんが、マグニファイアと呼ばれるアタッチメントを取り付けることで、スコープのように拡大して見ることができます。また、マウントリングの中には、ドットサイトとスコープを併用して取り付けるタイプもあります。
 しかし、マグニファイアやスコープを併用すると、ドットサイトの最大の利点である軽量性が損なわれてしまいます。自身の狩猟スタイルや銃の重量バランスなどを考慮し、最適な組み合わせを選択しましょう。

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