
倍率は、光学機器を通して見たときに、肉眼で見た場合と比べてどれくらい大きく見えるかを示す数値です。例えば、10倍のスコープで1000m先の物体を見た場合、その物体は肉眼で100mまで近づいて見たときと同じ大きさに見えます
目次
スコープの倍率
狩猟用スコープでは、高い倍率ほど遠くの標的を拡大して見ることができ、命中精度が向上します。しかし、倍率が高くなるほど手ブレの影響を受けやすくなるため、照準が難しくなるというデメリットも生じます。
広告
倍率の選び方
エアライフル用のスコープであれば、最低倍率は3~4倍、最高倍率は12~16倍程度が適切です。エアライフルで16倍以上の高倍率スコープを使用しても、射程距離の関係で実用性に欠ける可能性があります。
ライフル銃で北海道のような開けた場所で狩猟を行う場合は、24倍や60倍といった高倍率スコープが必要になります。一方、森林など視界の悪い場所で狩猟を行う場合は、4倍や8倍といった低倍率スコープ、あるいはドットサイトやアイアンサイトのような等倍率の照準器が適しています。
倍率の表記

倍率はスコープの名前に表記されています。例えば「最低倍率3倍~最高倍率9倍」のスコープには名前の一部に「3-9」と表記されます。通常はその数値の後に対物レンズ有効径が付けられ、例えば、40cmの対物レンズを持つスコープの場合は「3-9×40」と表記されます。
あわせて読みたい


対物レンズ有効径(Effective diameter of the objective lens)
対物レンズ有効径とは、スコープ等の光学機器に取り付けられた対物レンズの内径を指します。対物レンズは、大きければ大きいほど取り込める光が多くなり、鮮明な像を…
広告
まとめ
まとめ記事にもどる
関連用語まとめ
あわせて読みたい




テレスコピックサイト(Telescopic sight)
テレスコピックサイトは、レンズを組み合わせて遠くの目標を拡大して見ることができる照準器で、一般的にスコープと呼ばれています。スコープは望遠鏡と混同されるこ…
あわせて読みたい




対物レンズ有効径(Effective diameter of the objective lens)
対物レンズ有効径とは、スコープ等の光学機器に取り付けられた対物レンズの内径を指します。対物レンズは、大きければ大きいほど取り込める光が多くなり、鮮明な像を…
あわせて読みたい




視野(Field of View)
視野(FoV)は、光学機器で像を捉えることのできる範囲を示します。スコープで言うと、ファインダーを覗いた時に見える風景の範囲であり、高倍率ほどFoVは狭くなってい…
関連記事
あわせて読みたい




精密射撃のための必須知識『スコープ入門』。構造や専門用語を優しく解説します!
スコープは、精密な遠距離射撃を行う上で欠かせないアイテムです。しかし、専門用語が多く、仕組みを理解するのは難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。…
あわせて読みたい




『狩猟用スコープ』どう選ぶ?オススメのスコープや購入方法まで、ザックリと解説!
狩猟で精密射撃を行うためにはスコープが必要です。このスコープに関する情報はインターネット上に沢山ありますが、サバゲーやミリタリー系の記事が多く、狩猟専門の…