ガンロッカーは、銃砲を自宅で保管するために必要な、公安委員会が定めた基準を満たした特殊なロッカーです。一般的な衣装用ロッカーとは異なり、銃砲を安全に保管するための厳格な基準が設けられています。
ガンロッカーの構造
ガンロッカーは、以下の基準を満たす必要があります。
1.すべての部分が1mm以上の厚さの鋼板で作られている。
2.施錠すると、かんぬき機構などにより、扉の上下を本体に固定する構造である。
3.外部から見える蝶番が切断・取り外しされても、扉が外れない構造である。
4.内部に鎖などで銃を固定する装置がある。
5.扉の錠は、外部からの力では容易に開錠できない構造である(鎌錠など)。
6.扉の錠は、掛け忘れ防止装置が付いている。
7.扉の錠は、鍵違い120種類以上である。
上記1~7の基準を満たしていれば、ガンロッカーとして認められます。例えば、一部屋全体を銃保管設備にすることも可能です。
銃の保管方法
銃を保管する際は、原則として分解できる部分は分解して収納する必要があります。しかし、エアライフルの場合は分解できる箇所が少ないため、スコープなどの照準器を装着したまま保管することになります。
エアライフルを収納する際は、ガンロッカーのサイズに注意が必要です。分解収納を前提とした小型のガンロッカーでは、エアライフルが入らない場合があります。ガンロッカーを購入する際は、事前にエアライフルが収納できるサイズであることを確認しましょう。
ガンロッカーの設置
ガンロッカーは、壁や柱にしっかりと固定する必要があります。石膏ボードの壁に直接ネジ止めすると、ガンロッカーの重みでネジが外れてしまう可能性があります。そのため、ガンロッカーと壁の間に板を挟むなどして補強することをおすすめします。
その他、DIYで使用する突っ張り棒で固定する方法や、20kg以上の重りをガンロッカー内に入れておく方法もあります。
ガンロッカーの設置基準は、警察署によって若干異なる場合があります。担当官に相談し、適切な設置方法を確認しましょう。