エアアームス ガラハド

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銃紹介

タイププレチャージ式エアライフル
メーカーエアアームス
口径5.5mm
全長830mm
銃身長494mm
重量3800g
パワー38 ft·lb
解説「英国面(えいこくめん)」というネットスラングをご存じだろうか?イギリスが開発する兵器や工業製品は、その分野で先駆者となる物が多い一方で、「どうしてこんな物が作られたんだッ!?」といった色物も多かったりする。イギリス人の持つ独特の着眼点と発想力、そして偏執的とも言える”頑固さ”の結晶が英国面というわけだ。
 イギリスのエアライフルメーカー・エアアームス社が満を持して発売したガラハドに、日本のエアライフルマンは驚嘆の声を上げた。ガラハドは当時(2016年ごろ)に流行っていたブルパップモデルを採用したことはわかる。しかし、その設計が明らかに他メーカーのブルパップとは違っていた。
 最大の特徴がコッキングハンドルの位置。普通はボルトアクションやサイドレバー方式なのだが、ガラハドはコッキングハンドルを半回転させる(※下動画参照)という独特な方式が採用されていた。見た目もどこかカブトガニっぽい。
 しかし、これは非常に研究されたデザインである。大きく開いたサムホールグリップは握りやすくて引き金の操作もしやすい。独特なコッキングハンドルも、右手でグリップを持ったまま左手でハンドルを操作できるため、射撃姿勢を崩すことなく連射ができる。ブルパップ独特のトリガーとハンマーを繋ぐ機構も、たわみが出ないように頑丈に作られており、構造も単純化されて故障しにくい設計になっている。
 それともう一つ、エアアームスはこのガラハドでプラスチック銃床(シンセティック)を採用した!伝統的な木製銃床(ウッドストック)にこだわっていたエアアームスもついに・・・ん?いやこの銃床、持ってみたらわかるのだが『シンセティックではない!?』。特殊なコーティングを施した『ウッドストック”ではないか!』
見た目をこんな風にまでして、なぜウッドストックにこだわるのか?その理由は「イギリスだから」。この回答で間違いは無いだろう。
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この記事を書いた人

東雲 輝之のアバター 東雲 輝之 株式会社チカト商会代表取締役・ライター・副業猟師

当サイトの主宰。「狩猟の教科書シリーズ」(秀和システム)、「初めての狩猟」(山と渓谷社)など、主に狩猟やキャッチ&イートに関する記事を書いています。子育てにも奮闘中。

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