狩猟で収入を得る方法として一般的に知られているのは、市町村の「有害鳥獣捕獲」に従事して捕獲報奨金を得る方法。
そして、都道府県が実施する「指定管理鳥獣捕獲等事業」に参加し、事業主の法人から給料や日当を受け取る方法です。
しかし、実はあまり表には出ない「もう一つの稼ぎ方」があります。
それは、民間企業等と契約し、その敷地内で鳥獣被害対策を請け負う、通称「プロハンター」です。
この場合に活用するのが、以前ご紹介した「捕獲許可制度」。
スキームとしては、まず鳥獣被害に困っている企業や施設を見つけ、委託書を作成してもらいます。
その後、市町村(鳥獣の種類や地域によっては都道府県)へ捕獲許可を申請し、許可が下りれば、その企業の敷地内で捕獲活動を行えるようになります。
「民間企業で鳥獣被害に困っているところなんてあるの?」と思われるかもしれませんが、実際には意外なほど多く存在します。
その代表格が「ゴルフ場」。
手入れされたグリーンやフェアウェイをイノシシに掘り返されたり、シカによって食害が発生したりします。また、カラスがプレイヤーの貴金属を盗むような事例もあったりと、ゴルフ場の有害鳥獣問題は結構深刻です。
そのため、クローズ後の時間帯などに、雇われた狩猟者が敷地内に罠(カラスの捕獲も専用の罠を使用)を設置することがあります。
ゴルフ場以外にも、私設の広大な庭園や高級料亭、由緒ある神社仏閣、さらには広大な敷地を持つ「お屋敷」などで雇われハンターをしている人も実際にいます。
そして、そこで支払われる「お手当」は、行政の有害鳥獣駆除の報奨金とは次元が違う、目ン玉が飛び出すような金額だったりするのです。
ただし、このような高待遇の仕事を獲得するには、並大抵ではない「信頼」が必要となります。
先ほど挙げたような一流の施設が、身元の知れない人間を敷地内へ入れることはありません。
そのため、このルートの仕事が公募されることは絶対に無く、唯一「業界や地域で力を持つキーマンからの紹介」だけが入り口となります。
では、そのようなキーマンとはどのように出会うのか?
結論を言えば、日々の捕獲活動と圧倒的な実績を積み重ね、口コミで紹介される以外に道はありません。
日々の有害駆除や地域の活動において、実直に、紳士的に活動を続けること。
そうした活動の積み重ねが、いつしか大きなチャンスや特別な縁を呼んでくるのです。
こうした活動をしている人たちが「プロハンター」と呼ばれるのも、猟師としての腕前はもちろん、積み重ねられた「信頼」を持っているがゆえなのです。




