買えばどえらい高い「山椒」は、里山に入ると意外と多く自生している

梅雨の時期に旬を迎える「山椒」。
スーパーの店頭で見かけると「どえらい値段」で面食らいますが、私たちが罠猟を行うような里山に入れば、実はそこら中に自生しています。
私もこの時期になると、誰も手入れをしていない山椒の木から実をいくつか拝借して、自家製の「ちりめん山椒」などを作って季節の味を楽しんでいます。

​里山には、山椒以外にも先人たちが植えた様々な有用植物が今も残されています。
​これらは現代の私たちから見ると、大した価値はありませんが、かつての暮らしにおいては生活必需品でもありました。
​例えば、日本の庭木の代表格である「柿」。
これは単に実を食べる目的だけでなく、未熟な実を搾って「柿渋」を作るために必須の植物でした。
柿渋は木材の防虫・防腐剤として、また漁網や衣服の補強材として、かつての日本人の暮らしにはなくてはならない生活資材だったのです。
​山椒にしても、ただの調味料としてだけでなく、強力な防虫作用を活かして米びつの虫除けにされたり、胃腸の薬として重宝されたりしてきました。
さらに、大きく育った太い幹や枝は「すりこぎ」の素材として利用されてきました。

一昔前までは、薬や防虫剤といった生活必需品が手に入る「ドラッグストア」のような存在だった里山。
しかし現在では、誰にも手入れされることなくただ取り残されています。
​5歳の娘は相変わらず「マインクラフト」で、せっせと材料を収穫しては新しい道具を「クラフト」して遊んでいます。
そんな娘の姿を見ながら、「それ、リアルでも同じことができるんだよ」と、教えてあげたいものです。

  • URLをコピーしました!
目次