新規事業の補助金が採択されたので、その手続きのために福岡県庁に足を運びました。
「500万円の補助金」と聞くと、国や行政から500万円をポンと貰えそうなイメージがありますが、実際は全く違います。
例えば、補助率2分の1、交付額500万円の補助金だった場合、まずは自分で「1000万円」を全額事業用途で支払い、その実績報告が認められた後にようやく500万円が交付されるという流れになります。
つまり、最初にその1000万円をどこかしらから自力で引っ張ってこなければならないわけです。
カネ、カネ、カネ……経営者なんてカネの悩みばかりですな!ギコハハ!
この運転資金の調達方法は、日本政策金融公庫や銀行、信用金庫などからの「融資」が一般的ですが、近年では「ベンチャーキャピタル」から出資を受けるという手段も定着してきました。
これは、スタートアップ企業が自社の株式を渡す代わりに、投資家からカネをもらうという調達手段です。スタートアップなんて、100社あれば99社は頓挫して株は「紙切れ」になるものですが、残る1社が元株の1000倍、1万倍に大化けする可能性を秘めています。まさに、お金持ちたちがやる超ハイリスク・ハイリターンの博打みたいなものです。
このベンチャーキャピタルについては、実は以前、弊社の狩猟ツアーにお越しいただいたお客様が偶然その界隈で働いている方でした。
そこで試しに、私が考えている狩猟に関する新規事業について「ベンチャーキャピタルからの調達はどうですかね?」と尋ねてみたことがあります。
しかしお客様からの回答は「絶対にやめたほうがいい」というものでした。
曰く、ベンチャーキャピタルを利用して外部から資本を入れてしまうと、事業主はいかに「目先の数字」を増やすかだけに身を焦がすようになってしまうとのこと。
そして、その事業も「面白いこと」から、「いかに短期間で上場(IPO)するか」、「いかに高く事業売却(M&A)するか」を目標とする「金儲けの道具」へと変質してしまうといいます。
「その新規事業の話は素晴らしいと思うから、真っ当な融資でカネを集め、真っ当に育てていったほうがいい」というアドバイスでした。
「カネには色が付いていない」とはよく言いますが、それを扱う人間の心は簡単に淀んでいってしまいます。
せっかくの面白い事業、焦らずじっくりと育てていきたいものですね。




