ライフル銃を所持しよう⑦:銃は「なんとなく」で選んでしまえ

昨日は、ライフル銃の「譲渡等承諾書」を受け取るために、博多銃砲店さんへ足を運びました。
日本の銃の所持許可制度は、銃を購入してから警察に申請するのではなく、まず許可を受けてから銃を手に入れるという、いわゆる「事前許可制」です。
そのため、許可申請を出す段階で、前の持ち主(大抵の場合は銃砲店が仲介する)から「この人にこの銃を譲り渡す予定です」という証明書を発行してもらう必要があります。

​このような独特な制度があるため、日本では銃を選ぶ際に「試しに山へ持って歩いてみる」ことも「試射してみる」こともできません。
例えるなら、写真とプロフィールだけで「結婚相手」を決めるようなものです。
それゆえに、ハンターの間では「安い中古で十分」という現実派から、「新銃じゃないと信用できない」というこだわり派まで、様々な意見があります。

​そんな制約の中で、私が一体どうやって銃を選んでいるかというと……。
ズバリ「雰囲気」です。
​銃砲店の店内で色んな銃を実際に手に取らせてもらい(これは合法)、木目を眺め、銃床をさすり、ボルトをカチャカチャと操作してみたりします。
そして、自分の肌になんとなく合うかを確かめるのです。
もちろん実際に撃ってみるまではその銃の「性格」までは分かりませんが、直感的に「なんとなく気が合わない」と感じた場合は見送るようにしています。

​さて、今回私が手にする予定のライフル銃は、中古のボルトアクション銃です(詳しいモデルは許可が下りたときのお楽しみ)。
前オーナーが新銃で購入したものの、耳を悪くされてしまい、ほぼ慣らし射撃程度しか撃っていないという極上の新古品。
実は1年ほど前に博多銃砲店さんで「今うちにあるライフル銃なら、これがおすすめ」と太鼓判を押されていた一挺でした。
​改めてじっくりと触ってみると、なんとも素晴らしい「良妻」になってくれそうな雰囲気を醸し出しています。
例えるなら、富豪の老人に身請けされたものの、すぐに死別してしまった「若後家さん」といったところでしょうか。

​よし、予定通りこの子を身請けしよう。
「この譲渡等承諾書をお願いします」と口に出そうとしたとき、ちらりと見える「33万円」の値札に言葉を飲みます。
​ンフッ!……良い銃はやはりそれなりの値段がします。

​しかし、ご安心ください。
日本の制度では、銃を実際に受け取って支払うのは許可が下りてからです。
すなわち、これから警察の審査が行われる1〜2ヶ月の間に、お金を貯めれば何の問題もありません!
頑張って「身請け金」を工面することにしましょう。
もちろん。
本物の妻には内緒でね。

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