デカオスジカを捕獲するも、ワイヤーが長すぎて近づくと危険

くくり罠で、若いオスジカを捕獲しました。
​この時期のオスジカは角が伸び切っており、発情期もあって非常に気性が荒くなっています。
今月頭には、シカの角で刺されて狩猟者が死亡した事故が起こっているように、安易に間合いを詰めるのは極めて危険。
そのため止め刺し作業では、イノシシと同様にしっかりとした「保定」が必要です。
​しかし、今回のオスジカは動き回れる範囲がかなり広く、アニマルスネアを持って間合いを詰めるのも危険を伴う状況です。
​一旦車まで引き返し、さてどうしたものかと思案していたとき、ふとある事を思い出します。
​そういえば、ハンターズ・キャンプのメンバーに、これまで「グラップリングフック」の使い方を説明したことがありませんでした。

​グラップリングフックとは、いわゆる鉤爪のこと。
このフックにロープを繋いで獲物の足元に投げ、引っ掛けて引っ張ることで、くくり罠のワイヤーとフックのロープで直線的に固定することができます。
​これにはちょっとした応用技もあり、フックのロープを木の上などに通して垂直に引き上げると、獲物の足を宙に浮かせることで、動きを封じ込めることも可能です。
​絶好の機会と思い、記録用のマウントカメラを準備。
車内ロッカーからグラップリングフックを探すも……あれ? 見つからない。
​確かロッカーの隅に入れていたはずなのですが、なにせしばらく使っていなかったため記憶が曖昧。
​いくら探しても見つからなかったため、代用として獲物を懸吊する際に使っていた金属フックを取り出しました。

ロープを括り付けて現場へ戻り、投げ渡して引いてみたものの、これが思った以上に脆弱。
テンションをかけ続けていたところフックがぐにゃりと伸びてしまい、あえなく破損してしまいました。
​結局この日は、反撃リスクを覚悟した上で、ポールスネアを駆使して事なきを得ました。
​無事に処理できたとはいえ「使いたい時に必要なギアが整理されていない」という状況は、予期せぬトラブルに直結します。大いに反省しなければなりません。

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