アライグマやアナグマはうまいのか?ジビエの食味は「個体差」があることを前提に考えよう

今回は……ちゃんとアライグマですね。
​このアライグマ、なかなか肉付きが良く美味しそうです。
以前から「アライグマの肉を食べてみたい」とおっしゃっていた方がいらっしゃったので、今回は食肉処理へ回すことにしましょう。

さて、近年ジビエ界隈では「アナグマ」の人気が急上昇しています。
おそらくYouTubeなどでインフルエンサーが「ジビエの中で最も美味い!」などと発信している影響が大きいのでしょう。

たしかに、脂が乗ったアナグマ肉は美味しいです。
​しかし、ジビエ全般において頭に入れておかなければならないのは、「個体によって味が全く異なる」という点です。
​実際にアナグマでも、一口食べただけで「二度と食べたくない」と拒絶反応を起こすほどキツいものに当たることもあります。
アライグマも同様で、「雨の日の湿った犬小屋」のような強烈な臭いを放つ個体に出会ったことがあります。
​このような激しい個体差を生む最大の原因は、その個体が直前まで何を食べていたかという「食性」です。
これまでの経験上、川や溜池などの水場近くに生息し、ザリガニやタニシなどを主食にしていた個体は、ツンと鼻を突くようなアンモニア臭が強いことがあります。

​では、「美味い個体」はどうやって見分けるのか?
​……これについては、結局のところ長年の経験から来る「目利き」がすべてです。
​日頃から懇意にしていただいている岡垣のジビエ料理店「べんけい」のオーナーシェフもおっしゃっていましたが、長年ジビエと向き合っていると、毛並みや体型で「この肉は当たりだな」というのが感覚的に分かってきます。

私自身、狩猟よりも釣りの経験が長かったりするのですが、「本当に美味い魚」は手に取った瞬間にピンと来ますし、包丁を入れた手応えだけで「勝ち」を確信できます。
​ジビエも魚も同じ。
「現場での目利き」こそが何よりの鍵ですね。

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