SKB M800

　SKB M800は、1969年に日本のSKB工業から発売された上下二連式散弾銃です。1960年代当時、粗雑乱造の散弾銃があふれる時代において、妥協を許さない銃砲工芸の粋を尽くした名銃として、日本国内のみならず海外でも高い評価を受けました。

高品質のSKB散弾銃

　SKB工業は、明治3年（1870年）に水戸藩の鉄砲鍛冶であった坂場志業が設立した「阪場銃砲器」をルーツとした会社です。アルファベットが社名に入るため外資系企業のように見えますが、名前の由来は「坂場（SaKaBa）」の頭文字から来ています。

SKBブランドの終焉と現在

　SKB工業は1979年に、アメリカ市場への足掛かりだったイサカ社が倒産したことで徐々に経営が悪化し、2009年に廃業しました。またSKB工業の分社で、「アポロ」の名で知られる装弾メーカーの旭エスケービーも、2018年に事業から撤退したことで、140年以上続いた「坂場（SKB）」のブランドは事実上消滅しました。
　しかし、日本人に愛され続けてきたSKBブランドの猟銃は未だ銃砲市場に多く出回っており、特にSKB M800はクレー射撃の入門モデルとして支持され続けています。

この記事のおすすめ

まとめ記事にもどる

おすすめの書籍

はじめてのクレー射撃

青い空、轟く銃声、粉砕するクレー！クレー射撃はダイナミックで爽快感あふれるスポーツです。「でも、クレー射撃ってどうやって始めるの？」気になった方はこちらの書籍がオススメです。

詳しくみる購入する

おすすめの商品