マズルエネルギー(Mazzle Energy)

マズルエネルギーは、銃口から発射される直後にペレットが持っている物理エネルギーです。この値は使用するペレットの重量とスピードメーターで観測された初速から算出され、値が大きければ大きいほど命中した際に標的に与えるダメージ(ストッピングパワー)が高くなります。

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マズルエネルギーの単位

 物理におけるエネルギーの値は、通常「ジュール(J)」という単位が用いられ、
エネルギーE(J) = 弾の重量(g) × 弾速(m/s) × 弾速(m/s) ÷ 2000
という計算式で求められます。
 ただし、銃は文化的にイギリスと密接にかかわってきたため、慣習的にペレットの「重量(g)」→「ポンド(lbs)」、「弾速(m/s)」→「フィート毎秒(ft/s)」に置き換えたフィートポンド(ft·lb)という単位が用いられます。
ジュールとフィートポンドの換算は、
1 [J] = 0.737 [ft·lb]、または 1 [ft·lb] = 1.36 [J]
で換算できます。

空気銃における『マズルエネルギー』

射出された弾丸と空気抵抗

 マズルエネルギーは、エアライフルから射出できる空気圧と使用するペレットの重さによって変わってくるため、必ずしもカタログスペックに載っている値が正確なエネルギーを表しているわけではありません。また、狩猟の場合は弾が獲物のどこに命中するかで捕獲の成否が決まるため、必ずしも〝マズルエネルギーの高いエアライフルが狩猟に有利〟と言うわけではないことに注意しましょう。

空気銃とエアソフトガンの違い

エアライフルのパワーの目安

 無許可で所持できるソフトエアガンのマズルエネルギーは「0.98 [J]以下」と決められています。これは、およそ「2.6 [ft·lb]」に相当します。一般的な狩猟用エアライフルのマズルエネルギーが 20 ~ 30 [ft·lb] であることを考えると、エアライフルはオモチャのソフトエアガンの 10 倍以上の威力を持っていると言えます。

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