ハンドポンプは、プレチャージ式空気銃に空気を充填するための手動式のポンプです。自転車の空気入れに似た形状をしていますが、エアライフル用は200気圧もの高圧空気を充填できるよう設計されています。
ハンドポンプのセットアップ
ホースには、ハンドポンプ本体に接続するためのアダプターとOリング(空気漏れを防ぐゴム製部品)が取り付けられています。レンチなどの工具を使用して、アダプターをハンドポンプのポートにしっかりと固定しましょう。
フィリングホースの先端にはDIN規格のネジ穴が付いているので、エアライフルに付属のフィリングコネクタをねじ込んで固定します。
フィリングコネクタをエアライフルのエアシリンダーのフィリングポートに接続します。エアライフルとハンドポンプをホースで接続後、ハンドポンプ本体の排気バルブ(リークバルブ)を閉じてポンピングを開始します。
セパレートシリンダータイプの場合
エアライフルの中には、エアシリンダーを工具なしで取り外せるセパレートシリンダータイプがあります。このタイプでは、ホースは不要です。ハンドポンプにアダプターを取り付け、エアシリンダーを直接ねじ込んで固定します。
ポンピングの仕方
ポンピング開始直後は軽い力で済みますが、ポンプ内部とエアシリンダー内部の気圧が近づいてくると、急激に負荷が大きくなります。腕の力だけではポンピングが難しくなるため、ハンドルをまっすぐ引き上げ、全体重をかけて押し込むようにしましょう。
圧力ゲージで確認
エアシリンダー内の圧力は、ハンドポンプに付いている圧力ゲージで確認できます。充填する空気圧は、エアライフルの種類によって異なります。最大充填圧力を超えてしまうと、弾速が不安定になり精度が低下する可能性があるので注意しましょう。
リークバルブを開く
空気の充填が完了したら、必ずリークバルブを開けてホース内の空気を抜いてください。空気を抜かずにフィリングコネクタを外すと、高圧の空気が噴き出し大変危険です。
ハンドポンプの除湿剤
ハンドポンプは周囲の空気を圧縮してエアシリンダーに充填するため、空気中の水分がエアシリンダー内に溜まり、錆の原因となることがあります。そこで、ハンドポンプは除湿剤が取り付けられるタイプをオススメします。
除湿剤は、使用していくうちに効果が薄れてきます。できれば1年に1回は交換しましょう。交換用の除湿剤は、ハンドポンプのメーカーから販売されています。
なお、エアタンクの空気は初めから乾燥しているため、除湿剤を介する必要はありません。