わずかに残された痕跡を調べ、罠を仕掛けて獲物を待つ。見えない獲物との真剣勝負を繰り広げるわな猟は、まさに“究極のアウトドア”と言える奥深い世界です。そこで今回は、2018年6月にチカト商会の企画・制作、有限会社オーエスピー商会の日和佐 憲厳様のご監修で上梓させていただきました、『これから始める人のためのわな猟の教科書』(秀和システム社)についてご紹介します。
罠猟の世界をマンガでご紹介!
本書では、罠猟の流れをイメージしやすいように、各章の頭にミニマンガを掲載しています。魅力あふれるキャラクターの掛け合いを通して、楽しく罠猟の世界を学びましょう!イラストは、イギリス育ちの日本人漫画家、江頭大樹さんです。
わな猟免許の実技試験まで細かく解説
罠猟を始めるためには、まずは国家資格である、わな猟免許を取得しなければなりません。そこで本書では、わな猟免許試験の流れや手続き方法、さらに実技試験の出題内容や合格基準などについても、詳しく解説をしています。
意外と奥深い“罠”の仕組み
本書では、猟具である“罠”の仕組みについても、細かく解説をしています。一見、単純そうに思える罠ですが、そこには獲物を確実に仕留める工夫や、獲物が罠にかかって暴れた時に壊れないようにする工夫などが盛り込まれています。
罠の自作方法も掲載
解説では罠の仕組みだけでなく、自作の方法についてもご紹介しています。一般的に、罠は罠専門店で購入しますが、自作をすることでより安く作ることもできます。市販品の罠を修理するときや、自分好みにカスタマイズするときにも必要な知識になるので、ぜひ覚えておきましょう。
罠を仕掛けるテクニックを解説
罠猟では、「獣道の見方」や「獲物に気付かれないように罠をかけること」、さらに「捕獲した獲物の安全な止め刺し」など、様々な知識が必要になります。そこで本書では、ベテランのハンターさんから集めた情報をもとに、罠猟のノウハウを解説しています。
獲物ごとに攻略法を掲載
野生動物を捕獲する罠猟には、テレビゲームのような“完全な攻略法”というものは存在しません。しかし、野生動物の生態や習性を良く知ることで、捕獲できる確率は大幅にアップすることは間違いありません!そこで本書では、罠猟のターゲットとなる11種類+αの獣類について、その生態や罠猟でのコツなどについて解説をしています。
ジビエ料理のコツをご紹介
罠猟では、イノシシやシカ以外にも、タヌキやアライグマ、ハクビシンといった、普通ではお目にかかれないジビエを得ることができます。そこで本書では、これらのジビエを美味しく食べる調理方法をご紹介しています。
なお、ジビエの食味レビューは、本サイト内でもご紹介しています。ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
まとめ(こんな人にオススメの本)
- 冬山でのアウトドアに興味がある人
- 田舎暮らしをしている人
- 山を所有している人
- 銃は持ちたくない(事情があって持てない)けど、狩猟を楽しみたい人
- イノシシ・シカのジビエを食べたい人
- 家庭菜園や畑を、野生動物に荒らされて困っている人