2歳の娘と子ども向けの歌番組を見ていた時のこと。誰もが知る「森のくまさん」が流れてきました。
しかし改めてこの歌を聞いてみると…… なんかおかしくないか?
だってそうでしょう。
なぜ「クマ」が「お嬢さん」に向かって、「お逃げなさい」とアドバイスをしたのか?
というわけで、原曲であるアメリカ『The Other Day, I Met a Bear』の歌詞を調べてみました。
すると、「お嬢さん、お逃げなさい」に対応する該当する歌詞はこうなっていました。
”Why don’t you run? I see you ain’t got any gun.”
これを意訳すると、
「ホゥ〜? なんで逃げないんだい、ニンゲン。お前さん、銃を持っていないように見えるがね?」
という、とんでもなく「舐めプ」をかましてくるクマでした。
また、原曲のストーリーも日本語版と大きく異なり、
森の中を歩いていた人間(性別不詳)がクマと鉢合わせになり、死に物狂いで木に飛びついて逃げ延びるという、実に「サバイバル」な歌だったのです。
アメリカでは昔からクマによる人的被害が多かったため、「森でクマに出会ったらマジヤバい」という教訓を、子どもたちに歌として教えていたわけです。
一方で、この歌が日本に紹介された1970年代当時は、現在のようにクマ被害が社会問題化していなかったため、「クマと一緒にランララン♪」という能天気な内容に改変されたのでしょう。
しかしですよ。
童謡や童話というのは、子どもにとって情操教育でもあるはず。
親としては、やはり2歳の娘には「クマをはじめとする野生動物は、恐ろしい存在なんだ」と教えておきたいわけです。
全国各地でクマの出没が相次ぐ今こそ、現代のリアルを反映した「2026年版・森のクマさん」が登場してもいい頃なんじゃないか、と思ってしまったのでした。




