初めて「狩猟」に触れた、四国お遍路88カ所巡りの想いで

暑いですね(3回目)……って、「暑い」なんてレベルじゃねぇ!
​私が住む九州北部は、ここ2週間近くまとまった雨が降っていません。
6月の恵みの雨で福岡県内の水不足は解消したとはいえ、近所の溜池はすでにカラッカラ。
このまま、まとまった雨が降らなければ、去年と同様にカモ付き場が壊滅状態です。
水神さまよ!恵みの雨を降らせてくれ……そして少しでもいいから涼しくなってくれ!


​さて、この暑さと、前回「高知県」の話をして、ふと思い出したことがあります。
それは私が高専生だったころに、夏休みを利用して「四国八十八箇所お遍路」を歩いたときの思い出です。
​そのお遍路の中で最も過酷だったのが、高知県の室戸岬へと突き進む「魔の国道55号線」。
​このルートは、徳島県最後の23番札所「薬王寺」から、高知県最初の24番札所「最御崎寺」へと至る、80kmにも及ぶ旅路です。

距離だけで言えば歩きで2日程度の道のりですが、問題はその環境。
日を遮るものが何ひとつないアスファルトの道を、ひたすら、ひたすら、歩く。
太陽からの直射日光と、コンクリートからの照り返しで、ジワジワとグリルされる灼熱地獄でした。
​とにかく暑い……そして休める場所も日陰すらもない。
そんな死地の中、私は生まれてはじめて「猟師」に出会いました。
​真っ赤に日焼けした(※1)、爺さん猟師から、訛りの強い阿波弁(※2)で唐突に話しかけられ、よく分からないまま「お接待」(※3)として、家に泊めてもらいました(※4)。
(※1あるいは昼間から酒を呑んでただけかもしれない)
(※2高知の東側は土佐弁ではなく徳島の阿波弁が多い)
(※3お遍路特有のおすそ分け文化)
(※4お遍路では、知らない人の家に泊めてもらうことはよくある)

​そしてこの時、爺さん猟師から教えてもらったのが、動物霊を祓う「撥遣弾指(はっけんだんじ)」という密教由来の術(まじない)。
この撥遣弾指は、今でも私が獲物を仕留めたときに行う術です。
これについては、ちょうどお盆も近いので、後日やり方も含めて詳しくお話しましょう。
​と、そんな歩き遍路なんてことをしていたせいもあり、私は高専時代に1年留年しています。
しかし巡り巡って今、エンジニアの世界とはまるで関係のない「狩猟」という世界で家族を食わせているのですから、人生とは不思議なものですね。

  • URLをコピーしました!
目次