先日の投稿で「銃のオーバーホールなんてしない方がいい」とお話ししましたが、私は「いざとなればオーバーホールできるくらい、『自分の銃に対する知識は持っておいた方』がいい」と思っています。
銃の内部は、常に強烈な衝撃と反動に晒されているため、金属の部品が徐々に消耗していきます。
例えば、写真は私が以前所持していた初代のウィンチェスターM1912(旧M12)と、現在愛用している2代目(新M12)のパーツを比較したものです。
上下を見比べると、旧M12のパーツはカギ状の部分が欠けているのが分かると思います。

また、射撃回数によって撃鉄の打痕も変わってきます。
写真上の旧M12のハンマーを見ると、長年の衝撃で打痕が大きく歪んでいるのがわかります。
実は、私が新M12に買い替えた最大の理由は、猟場で「暴発」を起こしたことでした。
あれはカモ猟に出ていた時のこと。
獲物を前にして、音を立てないようゆっくりと薬室を閉鎖した瞬間、引き金に指も掛けていないのに「ズドン!」と発射されたのです。
当然ですが、銃口の先には誰もいませんでしたが、あの時のことは思い出しただけでもゾッとします。
なぜそんな恐ろしいことが起きたのか?
後日自分の手で完全にバラバラに分解して検証してみた結果、「トリガーの異常な摩耗」が原因だったと判明。

経年劣化というのもありますが、前オーナーが引き金を軽くするために「削る調整」をしており、これが決定的な要因になっていたのです(写真下の旧M12のトリガー先端を見ると、削られていることがわかると思います)。
このように、毎回オーバーホールをする必要はありませんが、自分の銃がどのように変化していくかというのを理解するために、自分でバラして組み立てられる知識は持っていた方がいいのです。
日本において、あなたの所持する銃は、家族であっても絶対に他の人に触れさせることのできない「あなただけの物」です。
軍隊ではよく「銃は自分の恋人のように扱え」と言われ、恋人のようなニックネームまでつけたりします。
大切なパートナーとして「見えないトコロ」までしっかりと理解し、愛してあげましょう。
さて、鳥の猟期は終わりましたが、福岡県では4月まで大物の猟期が続きます。
3月の狩猟ツアーも、我が愛しき「うぃんちぇすたん」……失敬、ウィンチェスターと一緒に、安全第一で乗り切ろうと思います!




