キャリバーガン クリケット

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銃紹介

タイププレチャージ式エアライフル
メーカーキャリバーガン
口径6.35mm
全長834mm
銃身長445mm
重量3300g
パワー50 ft·lb
解説 クリケットの製造元・キャリバーガンは、チェコ共和国に工場を置く銃メーカーだ。「チェコ」という国に馴染みのない人は多いと思うが、この国は武器製造においては先進国。チェコには「チェスカー・ズブロヨフカ」(CZ)と呼ばれる巨大な造兵廠(軍需工場)があり、第二次世界大戦ごろから莫大な数の武器や猟銃、空気銃を輸出して外貨を稼いでいる。
 チェコで武器等の製造が活発な理由は地政学的な面も大きいのだが、『年間を通して湿度が低い』という点が大きい。武器に限った話ではないが、金属製品や光学機器(レンズ)などの製造では、結露による水滴やカビの発生が大敵だ。その点、チェコは秋から冬にかけての平均湿度はほぼ0%、夏場であっても40%程度である。スナック菓子の袋を開けっぱなしにしていても、いつまでもサクサク食べられる。
 閑話休題。さて、そのようなチェコで生産されたクリケットは、精度とパワーを両立させた素晴らしい設計をしている。シュラウドバレルとエアレギュレータが標準搭載されており、発射音と燃費も優れている。ストックはブナの木が使われており、肌に吸い付くような表面仕上げはとても好感が持てる。
 特徴的なのは銃床の横に付いたマガジンホルダーだ。普通のエアライフルであれば、マガジンホルダーはあっても1カ所。クリケットはなんと4つも付いている。
 日本では法律の都合上マガジンは5発までしか装填できないが、海外仕様では14発入る。14×4=56発、これにチャンバーに装着するマガジンを含めたら70発!これほどのペレットを休みなく撃ち続けないといけないシーンがあるのか疑問ではあるが、とにもかくにも予備マガジンは猟場での精神安定剤としてとても効果的ではある。
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この記事を書いた人

東雲 輝之のアバター 東雲 輝之 株式会社チカト商会代表取締役・ライター・副業猟師

当サイトの主宰。「狩猟の教科書シリーズ」(秀和システム)、「初めての狩猟」(山と渓谷社)など、主に狩猟やキャッチ&イートに関する記事を書いています。子育てにも奮闘中。

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