設置直後の新品箱わなには「偽装」を施して警戒心を下げよう

イノシシが出没して困っている病院の敷地に、届いたばかりの大型箱罠を設置しました。
​ここは先日の調査で、6頭もの子イノシシ群れを視認した現場です。


​さて、新しく箱罠を据え付ける際は、偽装工作を行います。
​まず、箱罠の底面にあたる地面をあらかじめ数センチほど掘り下げ、フレームが隠れるように土を被せます。その上から落ち葉や小枝を散らし、できるだけ周りの地面と繋がって見えるように馴染ませます。
​さらに、周辺から切ってきた枝木や灌木を外側の網目に刺し込み、金属格子のシルエットが浮き立たないようにします。

こういった偽装作業に対しては、「気休めでしかない」と仰るハンターもいますが、私は一定の効果があると確信しています。
​箱罠には、トンネルのように左右が道通している「両扉型」と、片方が閉じられて袋小路になっている「片扉型」の2種類が存在します。
この2つを比べたとき、入り口から奥まで視線が通り抜ける両扉型の方が、片扉型よりも獲物が入ってきやすいのは事実です。
​だからこそ、獲物の目線に立ち、中に入ったときに、フレームの圧迫感を抑えることは、警戒心を和らげる効果が期待できます。

​なお、私たちが「片扉型」を運用している理由は、両扉型にすると扉を落とすトリガーが複雑になり、故障リスクが上がってしまうためです。
​また、両開き型は扉が落下する瞬間に獲物が前方にジャンプすると、間一髪ですり抜けるケースがあります。
そのため、両扉型は横長な巨大フレームになるのが一般的です。

当会「ハンターズ・キャンプ」は特定の拠点を持たない流動性の高い狩猟組織です。
そのため大型箱罠であっても、設置場所の移動がしやすいことを重視します。
​そのため、片扉型に軍配が上がるというわけです。

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