福岡県内では10月15日から、イノシシとシカの狩猟が解禁されるため、私の手元にも狩猟者登録証とハンターバッジが届きました。
私は現在「古賀猟友会」に所属しており、毎シーズンの狩猟者登録手続きも猟友会に代行してもらっています。
そしてありがたいことに、毎期、申請に必要な狩猟税の一部を、なんと猟友会の経費で払っていただいています。
この資金は、猟友会の先輩方が有害駆除活動で得た報奨金を還元しているとのこと。
ですが、私自身は猟友会として駆除活動に参加はしていません。
しかも、私が個人で得た報奨金は、古賀猟友会から1円たりとも天引きされていません。
流石に気が引ける話ですが、それでも「ええよええよ」と笑顔で出してくれる。
本当に頭が下がる思いです。
私は仕事柄、これまで様々な土地で取材や狩猟を行ってきました。
その経験から言うと、猟友会はその土地によって、色が全く異なります。
もちろん、古賀猟友会のように誠実なところもありましたが、一部の幹部が強権を振るって若手を抑圧している所も少なからず見てきました。
駆除報奨金の分配にしても、数%天引きくらいなら理解できますが、ひどいところでは「全額接収」、しかも、その用途は「非公開」という所もありました。
残念ながら、こういった悪政を敷く猟友会の体質を変えるというのは、不可能です。
実際に、改革を進めようとして内部崩壊を起こし、分裂・消滅してしまった猟友会も目撃してきました。
そして、その結果として、農林業被害への対応ができずに苦しむ、地元の住民と行政の姿も見てきました。
では、そうした土地の「しがらみ」を持たない都市部在住のハンターや新規狩猟者は、運任せで地元の猟友会に入るしかないのでしょうか?
そこについては、私は「別の選択肢があっていい」と考えています。
従来の猟友会的な組織に属する狩猟は、その土地に根を張り、住民を守る「農耕民族的」な狩猟スタイルです。
一方で、過度に土地や人間関係に縛られず、ニーズのある土地で流動的に活動する「狩猟民族的」な選択肢があっても良いはず。
当会「福岡ハンターズキャンプ」が特定の拠点を持たず、移動式解体処理車「ハンターズ・ワゴン」という母艦を中心にフレキシブルに活動しようとしているのも、まさにこうした持続可能で自由な狩猟思想が根底にあるからです。
さて、私の所属する「古賀猟友会」の素晴らしい点をお話ししてきましたが、実を言うと悩みもあります。
それは……「高齢化」が酷いこと。
なんせ構成員のほぼ全員が70代〜80代。
80歳の爺さんが83歳の爺さんに向かって「あのクソジジイ!」と怒っている場面を目撃したときは、不謹慎ながら「いや、どっちもジジイじゃー!」とツッコんでしまいました。
当会としては「ハンターズ・キャンプ」のような新しい狩猟スタイルを推進していきます。
しかし個人としては古賀猟友会のような「土地に根付く良い組織」を、いかにして次の世代へバトンを繋ぐか、その思案を重ねています。




