
狩猟に興味はあるけれど、「本当に自分にできるのだろうか」と不安を抱く人は少なくありません。12月3日にご案内したデイツアーのお客様も、まさにその一人でした。今回はそんなお客様とともに、わな猟・散弾銃猟・空気銃猟の三つの猟法を広く体験しながら、狩猟の奥深さに触れた一日となりました。
わな猟・散弾銃猟・空気銃猟のミックスツアー
まず向かったのは、事前に設置していた罠の見回りです。
しかし今回は獲物は掛からず、今年は例年よりも獣の数が少ないことを改めて実感しました。
散弾銃でカルガモを捕獲
気持ちを切り替えてカモの猟場へ移動すると、最初の池では成果がなかったものの、二つ目の池でカルガモを二羽発見。飛び立った瞬間を狙い、散弾銃で一羽の捕獲に成功しました。
しかし、ここからが狩猟の本質。
回収のため「カモキャッチャー」を使うものの、木々が邪魔をして思うように届きません。
池に落ちる寸前まで踏み込み、長竿の先端の針をようやく引っ掛けて回収した時には、射撃の数十秒に対して、回収にはなんと30分。
お客様も「撃つより回収が大変だとは思わなかった」と驚かれ、狩猟は引き金を引いた後こそが本番であるという“リアル”をしっかり体感していただけたようです。


カルガモとイノシシのモモの解体

猟場を後にしてキャンプ場に着いたのは13時。
すぐにカルガモの羽根むしりと精肉に取りかかり、さらに念のために用意していたイノシシの足も解体することになり、現場は大忙し。
しかも急激な気温低下と爆風で、とにかく寒い!!
寒がりのお客様のためにも、温かいジビエ料理を急いで準備しました。

ジビエランチは定番の「ビリヤニ」

仕上げたのは「イノシシビリヤニ」と「イノシシモモ肉のはちみつソース」。
冷え切った体に染みわたる味わいで、食べ始めると不思議と体がポカポカしてくるほど。
料理が運んでくれる温かさに、お客様も笑顔を見せてくださいました。
来年はカモ猟へ同行したい!
16時に古賀駅までお送りしてツアーは終了。
最後に「狩猟免許と銃の許可が取れたら、来年は一緒にカモ猟に行きましょう」とお伝えし、お別れしました。
短い一日の中で、狩猟の魅力と現実をしっかり感じられる、濃密な時間となったと思います。





