【狩猟ツアーレポート】半矢のカモの回収は難しい…1時間に及ぶ回収劇【マガモ捕獲】

銃猟では、獲物を撃つだけでなく、そのあとの回収も含めて考えなければなりません。 2026年1月8日、2名のお客様をお迎えしたツアーは、そのような銃猟の難しさを改めて感じた激動の一日となりました。

目次

知略で上回るイノシシ、そして「カモ猟」への転換

ツアー前日に仕掛けたくくりわなは、まさに「惨敗」でした。
現場に残されていたのは、くくりわなの「掘り返し」。あざ笑うかのように罠が放り投げられています。
お客様は「気にしないで」と仰ってくださいましたが、このままでは終われません。
「プランを変更しましょう。カモを狙いに行きます!」
私は急遽、残された時間で近隣の池を回る「カモ猟」への切り替えを決断しました。

囮作戦、成功!

さっそく向かった池で、お客様と連携した「挟み撃ち作戦」を実行。
無線を持たせたお客様に池の周囲を歩いていただき、驚いて飛び立ったカモを、隠れていた私が狙撃する戦法です。

作戦開始からほどなくして、「足元から飛びました!」という無線が。
直後、視界に現れたのはカモの王様「マガモ」!
ここぞとばかりに発射した弾は初弾こそ外したものの、空中でぐらりと体勢を崩した瞬間に打ち込んだ次弾がクリーンヒット!
見事に撃ち落とし、罠猟での不振を払拭する名誉挽回の一撃となりました。

射撃より難しい「回収」作業

思わぬ大物に歓喜するのも束の間。
カモ猟はここからが「本当の戦い」の始まりです。
対岸に流されていくカモを回収しなければなりません。

銃猟で獲物を回収する際の極意

回収のためには対岸に渡らなければなりません。
そこでまず、お客様一人を「スポッター(観測手)」として射撃地点に残します。

銃猟では、遠くから「あそこに落ちた」と記憶していても、実際にブッシュの中を移動して対岸に着くと、景色が激変してポイントが分からなくなります。
そこで、複数人で狩猟をする場合は、まずは獲物の地点を観測し続けるスポッターが重要な役割を持ちます。

単独猟の場合は、まず射撃地点にバックパックなどの目印を置きましょう。
次に、射撃地点から着弾点近くの特徴的な木などを「ランドマーク」として記憶します。
着弾点付近に到着したら、まずはランドマークを探して、その地点に立ちます。
そこから元の場所にある目印を振り返り、「あの目印から見て右に何メートル」と逆算してポイントを特定するようにします。
非常に面倒臭く感じるかもしれませんが、実際の狩猟ではこのようにしないと獲物を見つけることは難しくなります。

大人3人で半矢のカモを追い詰める

さて、対岸に渡って、スポッターからの指示を受けながらようやく発見したマガモですが…なんだか様子がおかしい。
死んでいると思っていたマガモは顔をもたげてこちらを恨めしそうににらんでいます。
しまった!まだ生きている!

半矢のカモに近づいても、潜って逃げられてしまいます。
そこでもう一人のお客様はこのポイントに残し、私は止め刺し用のエアライフルを手に、射撃ポイントに急行しました。

カモは獲れたが、タモを失った

射撃ポイントに到着したところ、スポッターのお客様から
「見失いました」との無線連絡が。
20分以上粘って捜索を続けましたが、やはりマガモの姿がありません。
「あきらめましょう」と言いかけたそのとき、回収ポイントに残したお客様から
「発見しました!」という力強い声が!
お客様と連携して水草の陰からマガモを追い出し、スコープに映った一瞬を狙って狙撃!
これにてようやくマガモを仕留めることに成功しました。

残るは仕留めたマガモの回収ですが、ここでまたしてもハプニングが。
お客様が「××が落ちた!」と大騒ぎしています。
(なんだ!?携帯でも落としたか!?それともマガモがまだ生きていたのか!?)
とひやひやしましたが、よく聞くと「タモが落ちた」といっています。
そう、カモの回収に集中するあまり、勢い余ってタモを池に落としてしまったのです。

極寒の池に潜ってタモを回収するわけにはいきません。
「タモ」を失って「カモ」を得る。
そんな笑い話で回収劇は幕を閉じました。

700gの肉を食らう火鍋ランチ

激闘の後は、心ゆくまでジビエを堪能していただきました。
今回のメイン料理は、アナグマとイノシシをミックスした「特製火鍋」。
アナグマとイノシシ、合わせて700グラムというボリュームでしたが、回収作業の疲れもあって、お客様は完食!

サイドメニューはカルガモのソテー

そして、もう一つのメニューが、カルガモのソテー。
このカルガモは前回(二日前)のお客様が捕獲したカルガモの半身を分けていただいた物です。
ソースには、ハチミツと赤ワイン酢を使いました。
30代のお二人にとって、それは最高のエネルギー源となったようで、見事に完食されました。

「見学」を「体験」に変える

食事後は、捕獲したマガモの解体を行いました。
このとき、お客様から非常に印象的なお言葉をいただきました。
「ただの見学ではなく、自分も狩猟にしっかり参加できた感じがして、本当に面白かった」
この言葉に、私が目指す「福岡ハンターズキャンプ」のあり方が凝縮されています。

「撃つだけではない」という狩猟の事実

今回のマガモの捕獲は、正直な話、私一人の力ではまず不可能でした。
スポッターの正確な指示、回収役のお客様の執念ともいえる探索、そして、射撃を行った私の3人がいなければ、マガモを回収することまで至りません。

福岡ハンターズ・キャンプでは、決して「狩猟を見学するだけ」にしたくはないという気持ちで運営しています。
今回のお客様が感じてくださった「参加感」こそが、私たちが提供したい価値そのもの。
今回のマガモの捕獲は、まさに理想的な狩猟ツアーの在り方だったと思いました。

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