第一焦点面・第二焦点面(Firts Focal Plane / Second Focal Plane)
FFP/SFPは、スコープを拡大・縮小したときのレティクルの動作です。FFP(第一焦点面)タイプでは、照準を拡大縮小したときにレティクルも併せて拡大縮小されます。SFP(第二焦点面)タイプでは、照準を拡大縮小させてもレティクルのサイズは変わりません。
FFP/SFPの仕組み
FFP方式のスコープでは、スコープ内の第一焦点面にレティクル板が設置されており、像を正立させる前にレティクルの像を重ねます。対してSFPはスコープ内の第二焦点面にレティクル板が設置されており、像を正立させた後にレティクルの像を重ねます。この違いによりFFPではレティクルの像ごと照準が拡大縮小され、対してSFPでは拡大縮小してもレティクルの像は変わりません。
FFP/SFPの長所・短所
FFPの長所は目盛りも併せて拡大縮小されるので、倍率に寄らずミルドットやMOAといった距離測定レティクル使うことができます。ただし倍率によってレティクルの太さも変わるため、高倍率ではレティクルが邪魔になると言ったデメリットがあります。またFFPの方がSFPに比べて高価になります。
SFPは、ミルドットやMOAの目盛りが最高倍率でないと扱えませんが、レティクルの見え方が常に一定なので照準を付けやすいと言ったメリットがあります。一般的にはSFPが主流で、FFPはミドルクラス以上のスコープに使われています。