エアタンク

エアタンクは、プレチャージ式の空気の充填（エアチャージ）のために利用される、圧縮空気が充填された容器です。
エアタンクはソフトエアガンや、スキューバーダイビングなどにも利用されますが、エアガン用のエアタンクは10㎏/?未満、スキューバー用のタンクはおよそ200㎏/?（200気圧）なのに対し、エアライフル用はおよそ300～350㎏/?もの高圧を充填しています。プレチャージ式エアライフルにハンドポンプで、200気圧以上の空気を充填することは、”想像以上”に体力を使う作業です。そこでこのエアタンクがあれば、ノズルをつなげてバルブをひねるだけでエアをチャージできるため、エアチャージの手間を大きく軽減することができます。しかし日本には『高圧ガス保安法』という法令があり、その容器保安則第24条の中に、『常用の温度または35℃の温度で、ゲージ圧力が1MPa(10.2㎏/㎠)は”高圧ガス”に該当する』とされています。
この高圧ガスに該当する容器は、鋼鉄製タンクの場合は5年毎（第3項）、FRP（繊維強化プラスチック）製の場合は3年毎（第4項）に、経済産業省の定めた容器検査所で検査を受けて合格しなければなりません。またFRP容器は、製造から15年を経過したものは再検査が受けられず、再利用できません。このようにエアタンクの利用は、検査に1回1万円ほどの検査料がかかるうえ、タンクにエアを充填するために高圧コンプレッサーを備えた設備に最充填を依頼する費用（1,500～3,000円）と手間もかかります。
エアタンクからエアライフルに空気を充填するためには、200～300気圧に耐えられるMDEアダプター（空気圧を適量取り出すために、メーターや固定するクランプがセットになった器具）を取り付けなければなりません。
さらにエアライフルの銃種によって、MDEアダプターとエアライフルのエアシリンダーを接続するフィリングコネクターが必要になります。
これらの部品はエアタンクに付属されていないため、エアタンクを購入するときは、MDEアダプターと、フィリングコネクター（※一般的にはエアライフルに付属）を忘れずに購入しましょう。参考：容器保安規則