パンチャーNP02(5.5mm)レビュー ~サルの駆除にも活躍、超軽量エアライフル~
コンパクトなシルエットが特徴的なパンチャーNP02は、トルコのクラルアームズ社製エアライフルです。
世界的に見てもかなりマイナーな銃器メーカーですが、その精密性は「穴開け機(パンチャー)」という名が付けられているほど、素晴らしい性能を誇ります。
今回は“日本人初”となるクラルアームズ社エアライフルの所持者、オクタマニアさんに、パンチャーNP02を使ってみて良かった点・不満な点などをお聞きしました。
森の中を持って走り回れる携帯性の良さが素晴らしい!
一般的なエアライフルに比べて小さいパンチャーNP02は、どことなく頼りなさげに見えます。この点について不満はありませんか?
全然問題ないですよ。
むしろコンパクトでうれしいですね!
もともと僕は、ニホンザルの有害鳥獣駆除用にエアライフルを探してたんですが、普通のエアライフルだと森の中を持って歩くのが“しんどそう”と思ったんです。
でも、このパンチャーNP02なら、道が狭い森の中でも銃を持って歩き回れますし、軽いので疲れません!
所持してからわずか1カ月間で、すでにサルを2匹捕獲することができました。
構えにくいとか、撃ちにくいといったことはありますか?
むしろ逆に、撃ちやすいですね。
エアタンクが後に付いているので重心が中央よりになり、バランスはとても良いです。
しっかりと肩付けと頬付けができていれば、先台を持たなくても安定して発射することもできます。
サルは頭に弾が当たらないと20~30mは走って逃げるので、“追い矢”をすることも多いんです。
このときサイトを覗いたまま左手でコッキングができるんで、とても便利ですね。
僕は右利きなので、はじめは「左レバーは使いにくいかな?」と思ったんですが、慣れれば全然問題ありませんでした。
精密性は良好!「名は体をあらわす」
「穴開け機」の名前が付けられたパンチャーNP02ですが、精密性はどうでしょうか?
すごく良好ですよ!
素人の僕でも、50mのベンチレストで10発が100円玉に収まるぐらいです。
ペレットはFXエアガンズのラウンドノーズを使いました。
ゼロイン後に狩猟でキジバトを撃ちにいったんですが、40m先の獲物を一発で仕留められました。しかも2度も!
気分はもう、スナイパーですよ(笑)
思っていたよりも音が大きい!
逆に気になった点は無いですか?
思ったよりも発射音が大きいですね。
僕は散弾銃はすでに持っているんですが、サルが出没するのは民家に近い場所なので、散弾銃よりも発砲音が小さいエアライフルを使おうと思っていました。
ですが、この銃は結構、発射音が大きいです。
「パンッ!」という破裂音と「バシャンッ!」という金属がぶつかるような高い音が出ます。
それでも散弾銃の1/10ぐらいの音なので、近所からクレームが来るようなことは無いです。
だけど、この発射音を聞いたサルは驚いて逃げてしまいますね。
セーフティが独立なのは、地味にありがたい
その他、使ってみてアピールできるポイントはありますか?
セーフティーが引き金と独立してあるのは、地味にありがたいですね。
エアライフルって、コッキングのたびにセーフティがかかる仕様になっていることが多いですよね?
このNP02はロックを解除したまま発射できるので、とてもスムーズに連射できます。
“安全性”としては都度ロックがかかった方がいいのだと思いますが・・・まぁ、矢先の安全確認や、脱包をするのはハンターの基本なので、僕としては扱いやすさ重視ですね。
おわりに
今回は、クラルアームズ社製のパンチャーNP02をレビューしました。
エアライフルジャパンとしても、情報量の少ないクラル製品の評価は少し不安があったのですが、メーカー側が宣伝する通りの高性能だということがわかりました。
パンチャーシリーズは、サムホールグリップタイプの『パンチャージャンボ』や、長銃身タイプの『パンチャーピットブル』があります。
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