ハッサン・ヘラクレスバリィ(6.35mm)

ヘラクレスバリィ(6.35mm)レビュー ~ヘビーペレットにも対応。鳥猟・止め刺し両方に使えるエアライフル~

ヘラクレスバリィ6.35mm

ハッサンのヘラクレスバリィは、カモやキジといった鳥猟だけでなく、罠にかかったシカ・イノシシの止め刺しにも利用できる、万能エアライフルとして高い人気があります。
今回は、ヘラクレスバリィのユーザー・石川県のMさんから頂いた、試射のレポートをご紹介します。

鳥猟・止め刺しの猟法に使えるエアライフル

エアライフルの所持は”初めて”と語るMさん。
それでは、初めの1丁にへラクレスバリィ(6.35mm)を選ばれた理由とは、いったい何なのでしょうか?

私は2019年から罠猟を行っていたのですが、罠で捕獲したイノシシ・シカの止め刺しにエアライフルを使いたいと思っていました。
また、併せてエアライフルによるカモ猟も楽しみたいと思っていたので、精密性とパワーの両立ができるモデルを探していました。
色々調べてみたところ、ヘラクレスバリィは高いパワーで重たいペレットを射出でき、さらにエアシリンダーの容量も大きく発射可能回数も多いため、このエアライフルを選びました。

スラッグタイプでも高い精密性を持っている

下記ペレットの標的射撃の結果と、ご感想について伺いました。

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試射に使用したペレット
①JSBキング 25.39gl  
②JSBキングヘビー 33.95gl  
③オリジナルエアスラッグ 36.25gl
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 ①JSBキング 25.39gl  
まず、このペレットで50mを撃ってみました。
ヘラクレスバリィは、発射圧をLowからHiまで3段階に切り替えられるので、まずはLowで試してみました。
すると、弾は直径4㎝の円内に集弾していました。
次にHiパワーで試してみたのですが、こちらはかなり着弾にばらつきが見られました。
100mで測定してみると、バラつきの円は直径10㎝以上ぐらいありました。

 ②JSBキングヘビー 33.95gl  
Low、Hiのどちらにおいても安定した集弾率を得ました。
Hiパワーのときは少し散る傾向もありますが、50mで直径3〜4㎝、100mで5〜7㎝の範囲です。
カモやキジ猟であれば、これぐらいのバラつきであれば十分許容範囲だと思います。
Lowパワー時は50mで1〜2㎝、100mで3〜4㎝と、かなり高い集弾率を得ました!

 ③オリジナルエアスラッグ 36.25gl
スラッグペレットオマケとしていただいた、銃砲店オリジナルのスラッグ型ペレットについても試してみました。
ただ・・・50m、Lowパワーで撃ったんですが、全く安定せず、散らばりが大きすぎました。
正直な話「使えんなぁ・・・」と思っていたのですが、Hiパワーで試してみると、かなりの集弾率!
100mの距離で2㎝の範囲です!
このペレットはパワーも出るので、シカ猟のような長い距離でも使えるような気がします。
聞いた話によると、さらに重たい50glのペレットもあるそうなので、機会があれば試してみたいと思います。

初心者でも取り扱いはしやすい

ヘラクレスバリィの使用感についてお聞きしました。

はじめてのエアライフルだったので、初めは操作方法に不安がありました。
しかし、コッキング、安全子、デコッキング、マガジン装着、エアボンベから充填などの取り扱いを自宅で何度か試してみるうちに、すぐに慣れることができました。
弾を込めた状態でのマガジンの装着は、さすがに自宅ではできないので、実射撃する日が初めての操作になりました。
使用感については、特に困った点も無く、初心者でも扱いやすいと思います。

レギュレータの取り付けを考えていたが、必要なさそう

問題点や改善点などをお聞きしました。

良い印象しかなく、特に悪い点は無いです。
しいて言えば、今流行りのレギュレータが付いて無いことくらいでしょうか。
私は初め、他社のレギュレータを取り付けられないものかと、色々と調べていたりもしました。

ただ、実際に試射してみてわかったのですが、Hiパワー時では15〜20発、Lowパワーでは30発以上、安定して発射されています。
実猟では何十発も連続して発射することはまずないので、「レギュレータは必要ないな」というのが感想です。

 

装薬銃よりも沢山撃てて楽しい!

最後に一言、お願いします。

私は上下二連散弾銃とハーフライフルを所持してますが、#12スラッグ弾や#20サボット弾とは違い、エアライフルは射撃場で何発も撃てます。
いろんなことをいっぱい試せて、とても楽しい!
まだ調整したいこと試したいことはありますが、実猟に向けて楽しみがいっぱいです。