はじめての射撃体験『教習射撃』を受けよう!

 無事に猟銃等講習会の考査にパスしたら、次に実際の散弾銃を使用したクレー射撃による、教習射撃を受けます。初めて実銃を触るので緊張するかもしれませんが、リラックスをしてのぞみましょう!
 なお、空気銃(ハンドライフル、エアライフル)を所持したい人は、教習射撃は無いので、次の 【3:銃の仮押さえ】 をご覧ください。

この記事の3つのポイント

  1.  まずは所轄生活安全課で教習射撃資格申請を提出する。申請が下りるまでは1,2週間ほどかかる

  2.  認定が下りたら指定された射撃場でクレー射撃の教習を受ける。受講料は32,000円、弾購入費として約10,000円

  3.  教習射撃の考査に合格したら、教習射撃修了証明書が発行される


射撃教習資格申請

教習射撃の申請は、生活安全課に下記書類を提出します。

  1. 講習修了証明書
  2. 教習資格認定申請書
  3. 経歴書
  4. 同居親族書
  5. 薬物中毒や精神病などでないことを証明する医師の診断書
  6. 住民票
  7. 身分証明書
  8. 写真1枚(3×2.4㎝)
申請書と添付書類

 1 の講習修了証明書 は、猟銃等講習会で発行された証明書です。有効期限は3年間なので、その間に教習射撃を申し込んでください。
 2,3,4,5の書類は、所轄の生活安全課で用紙をもらうか、あなたの住んでいる都道府県の警察署HPにフォーマットがあるはずなので、ダウンロードして使ってください。3の経歴書は、あなたの 職業、住所歴、犯罪歴等を記入する 用紙。4の同居親族書は、同居人が銃所持に同意していることを示す誓約書です。生活安全課に行くまでに記入を済ませておきましょう。

医師の診断書

 5の診断書は、精神保健指定医、または、歯科以外のかかりつけの医師に書いてもらいます。診断書作成の費用は病院によって違いますが、およそ2,000円~5,000円になります。
 どこで書いてもらっても内容は変わらないので、一番安い病院を探しましょう。近所に住む知り合いに銃を所持している人がいるのなら、どこの病院で診断書をとったか聞いてみると良いでしょう。

身分証明書

 6の住民票は、所在地を管轄する役場で交付されます。 本籍地記載のものを用意してください。
  7の身分証明書は、あなたが破産者でないことを証明する書類です(※運転免許証やパスポートのことではありません)。この書類は本籍地の市町村でのみ発行されるので、住んでいる市町村と本籍の市町村が違う場合は郵送での請求になります。手数料の支払い方法などは市町村によって違うので、あらかじめ問い合わせて確認をしておきましょう

面談と身辺調査

 教習射撃資格認定の申請を行うと、生活安全課の方で、あなたの生活習慣や犯罪歴などに関する面談と、それを裏付ける身辺調査が行われます。この調査によって、あなたが欠格事項に該当すると判断された場合、教習射撃資格認定が下りないため、銃を所持することはできません。

面談で聞かれること

面談では、次のような聞き取りが行われます。

  • 自分はどんな性格をしているか?
  • どんな仕事をしているか?仕事場での人間関係に問題はないか?
  • 借金はあるのか?ある場合は、返せる見込みはあるか?
  • 日常的に飲酒をするか?飲酒をしたとき、性格がどのように変わるか?
  • ギャンブルはするか?どのくらいの頻度でするか?
  • 家族構成は?家族との仲は良いか?
  • 趣味はあるか?どんな趣味を持っているか?
  • 犯罪歴はあるか?刑期を終えて、どのくらい時間がたっているか?
  • 住んでいる場所はどんなところか?近隣住民とのトラブルは無いか?

 これらの質問は、銃所持許可申請や、毎年の銃検査、銃の更新時などでも問われます。 質問は形式的なので、あらかじめ答えを用意しておきましょう。なお、ここで嘘の申告をした場合、欠格事項の『虚偽の申請』に該当する可能性があります。必ず誠実に答えましょう。

家族や友人、近隣の人に身辺調査を周知する

 身辺調査では、面談の内容を含め、家族や友人、仕事先の人などに電話等で裏付け調査が行われます。面談時に氏名や本人との関係、電話番号、住所を聞かれるので、あらかじめこれらの人「警察から調査が行くと思うけど、対応をよろしくね!」と伝えておきましょう。

認定書の受け取りと実包の購入許可申請

 教習資格認定が下りたら生活安全課から電話連絡が来るので、生活安全課に赴いて教習射撃資格者認定書を受け取りましょう。このとき併せて、教習射撃の予約と、弾の購入許可の申請を行います。

教習射撃の予約

 教習射撃は、およそ月に1、2回、都道府県内の指定された射撃場で開催されます。時間は9時ぐらいに集合し、昼過ぎぐらいに解散します。
 教習射撃は都道府県公安委員会が、民間組織(例えば、都道府県猟友会や射撃協会など)に業務を委託して行っています。よって、公安委員会が主催する猟銃等講習会とは違い、土日祝日に開催する場合もあります。
  射撃教習の予約は所轄の生活安全課で行えるので、教習資格認定証明書を受け取りに行ったときに、予約を済ませてしまいましょう。なお、この認定書の有効期限は3か月間なので、なるべく早めに予約を入れた方が良いです。教習射撃の開催地・日時は、生活安全課に問い合わせるか、都道府県公安委員会のHPで確認できます。

火薬の購入手続き

 教習射撃で使う散弾銃の弾(猟銃用火薬類)は、教習射撃時に購入します。しかし日本では、猟銃用火薬類を購入するときに、公安委員会から発行された猟銃用火薬類等譲受許可証が必要になります。
 この許可証は、生活安全課で手数料2,400円を支払って申請します。よって、教習射撃認定書を取りに行ったさいに、この申請も忘れずに行いましょう。

”技能検定”って何?

 猟銃の所持許可制度には、教習射撃とは別に技能検定という枠組みがあります。これは講義や練習ラウンドがセットになった”教習”ではなく、クレー射撃1ラウンドのみの検定試験となっています。車の免許試験で例えると、教習所に通って免許を取得するのが教習射撃、免許センターで一発試験を受けるのが技能検定だと言えます。
 当然ながら、練習ラウンドが無い技能検定の方が教習射撃よりも費用は安くなります。なので、『海外で射撃の経験がある人』や『過去に猟銃を所持しており、再度取り直したい人』などは、この制度を利用したいところです。しかし実を言うと、この技能検定が実施された記録はほとんどありません。残念ですが、射撃の腕に覚えがある人でも、教習射撃を受けましょう。

教習射撃を受けよう

 教習資格認定が下りたら、指定された射撃場でクレー射撃の教習を受け、教習射撃修了証明書を受け取ります。教習射撃では受講料として32,000円と、弾購入費として約10,000円を支払います。現地での清算になるので、現金を用意しておきましょう。

教習射撃の服装

 教習射撃を受けるときの服装は、常識的な範囲での私服で問題ありません。射撃に使用する射撃ベストは射撃場が貸し出してくれます。ただし靴は、サンダルや下駄、ハイヒールのようなものはNGです。スニーカーのような靴を履きましょう。
 できれば用意しておきたいのが、耳栓と帽子、サングラスです。耳栓は射撃の爆音から耳を保護するためのもので、簡単な物で構いません。帽子とサングラスは撃ち落としたクレーの破片でケガをするのを防ぐためで、できればでいいので容易しておきましょう。
 

銃の取り扱いマナーを重視しよう

 教習は1時間程度の講義と、1ラウンド以上の練習、1ラウンドの考査が行われます。クレー射撃の考査は、いちおう「何枚、弾がクレーに当たるか」という合格基準があります。しかし点数よりも、銃の取り扱いに関するマナーの方が重視されるので、下記項目に注意してのぞみましょう。

  • 銃口を人に向けない
  • 発射時以外は引き金に指をかけない
  • 射撃時以外は、薬室(弾が入るところ)を解放しておく
  • 薬室を閉鎖するときは、銃口を上に向けて、銃床を閉じる
  • 弾を装填するさいは、銃身の中をのぞいて、異物が無いことを確認する
  • 射撃が終わったら、薬室内を指差して「実包なし!」と声出し確認をする
  • 銃を放り投げるなど、手荒に扱わない
練習ラウンドと考査

 教習は、トラップ射撃とスキート射撃のいずれかで行われます。どちらで実施されるかは射撃場によって違います。練習ラウンドでは講師の指導のもと、射撃場備え付けの散弾銃を使って、実際に射撃を行います。
 初めはズッシリと重たい銃の感触と、爆音・衝撃で驚くかもしれませんが、リラックスをしてのぞみましょう。何十発も撃っていると、肩が腫れるほど痛くなるため、何か当て布になる物を用意しておいたほうがよいでしょう。

考査の合格基準

 考査は、トラップ射撃の場合は25発中1発スキート射撃の場合は25発中2発命中すれば合格です。練習は1ラウンド以上(通常は3ラウンド)あるので、感覚を掴んでおきましょう。『25発中1,2発命中』という合格基準はまったく難しくはありません。しかしマナー違反だけは十分注意しましょう。

教習射撃修了証明書の受け取り

 考査に合格していたら、後日、生活安全課から教習射撃修了証明書が発行されます。有効期限は1年なので、ここからは猟銃等講習会の修了証明書の有効期限3年以内、かつ、教習射撃修了証明書の有効期限1年以内に、手続きを進めましょう。

おわりに

 今回は、はじめての射撃体験となる『教習射撃』について解説をしました。教習射撃で落ちることは滅多にないので、初めての射撃体験を存分に楽しむぐらいのリラックスした気持ちで取り組みましょう!
それでは次回、 【3:銃の仮押さえ】でお会いしましょう!

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