狩猟の“王道”をこの一冊で『これから始める人のための銃猟の教科書』

 散弾銃やライフルといった装薬銃を用いた銃猟は、数ある中でも“王道”と言える狩猟の定番スタイルです。そこで今回は、2019年3月にチカト商会の企画・制作で上梓させていただきました、『これから始める人のための銃猟の教科書』(秀和システム社)をご紹介します。

目次

銃猟の世界をマンガでご紹介!

  銃猟には、例えば「巻き狩り」や「単独探知犬猟」、「コール猟」、「流し猟」などの、様々なスタイルがあります。そこで本書では、銃猟の流れをイメージしやすいように、各章の頭にミニマンガを掲載しています。イラストは「ピアノの先生を奥さんに持ちたい!」という謎の願望を持つ、漫画家の江頭大樹さんです。

第一種銃猟免許を解説

 銃猟を始めるためには、まずは第一種銃猟免許と呼ばれる免許を取らなければなりません。そこで本書では、第一種銃猟免許の筆記対策や、実技試験の内容・合格基準などについて、詳しく解説をしています。

銃所持許可の手続きも解説

 また銃猟には、第一種銃猟免許だけでなく、銃を合法的に所持するための銃所持許可を、公安委員会から受けなければなりません。この許可についても、手続きの方法や必要な書類などについて解説をしています。

装薬銃の仕組みを詳しく解説

 火薬を燃焼させて弾を発射する装薬銃は、火薬を効率よく燃焼させる仕組みや、弾を連射する仕組み、装填・排莢のメカニズムなど、意外と複雑な造りになっています。そこで本書では、代表的な銃の仕組みについて、イラストをふんだんに盛り込んで解説しています。

数々の銃猟の世界をご紹介

巻き狩りの“戦略”を解説

 巻き狩りは、山を集団で囲ってイノシシやシカを捕獲する、代表的な銃猟のスタイルです。この巻き狩りでは、隊員をどのように配置するか、どのように攻め上がるか、といった戦略を立てるのがとても重要になります。そこで本書では、巻き狩りの基本的な流れに加え、戦略の立て方についても、詳しく解説しています。

猟犬の種類や役割について解説

  猟犬は、獲物を追い出したり追跡したりと、まさに狩猟者のパートナーと言える働きをします。猟犬の話は、そのジャンルで書籍が何冊でもかけるほど奥深い世界なのですが、本書では大きくハウンド系日本犬系に分けて解説をしています。中でも、縄文時代から続くとされている日本犬を使役した単独探知犬猟の世界は、猟犬たちと死闘を乗り越えるスリリングな狩猟スタイルです!

獣だけじゃない、鳥猟の世界もご紹介

 銃猟の世界は、イノシシやシカといった大型獣だけではありません。小さな弾を大量に発射する散弾銃であれば、高速で飛行するカモやキジ、ヒヨドリ、キジバトなどの鳥類を撃ち落とすことができます。本書では鳥猟について、水鳥猟(カモ撃ち)陸鳥猟の2つに分けて解説をしています。

獲物の捌き方を解説

 捕獲した獲物は、できれば衛生的な施設内で肉にするのが望ましいのですが、普通の狩猟ではなかなかそうはいきません。そこで本書では、獲物を野外でなるべく衛生的に解体するフィールドドレッシングと言う方法を解説しています。また鳥についても、代表的な解体方法である八落しという方法を解説しています。

射撃スポーツを楽しもう!

 銃の用途は狩猟だけではありません。散弾銃と呼ばれる銃であれば、高速で飛行する素焼きのお皿を撃ち落とすクレー射撃。ライフルであれば、遠くの標的を正確に射貫く固定標的射撃が楽しめます。本書では、それぞれの射撃スポーツについて、ガイダンス的な内容をご紹介しています。
 なお、クレー射撃については別の書籍で詳しく解説をしています。ご興味のある方は、是非チェックをお願いします。

まとめ(こんな人にオススメの本)

  1. 銃を持って、大自然の中を駆け巡りたい人
  2. 狩猟者の相棒、“猟犬”に興味がある人
  3. 狩猟だけではなく、クレー射撃などの射撃スポーツもしたい人

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この記事を書いた人

東雲 輝之のアバター 東雲 輝之 株式会社チカト商会代表取締役・ライター・副業猟師

当サイトの主宰。「狩猟の教科書シリーズ」(秀和システム)、「初めての狩猟」(山と渓谷社)など、主に狩猟やキャッチ&イートに関する記事を書いています。子育てにも奮闘中。

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