充填アダプタ(Filling charging adapter)
充填アダプタは、エアタンクから定量・定圧の空気を取り出して、エアライフルのエアシリンダーに注入するための器具です。日本国内ではイギリスのダイビング機器メーカー・MDE社(Midland Diving Equipment Ltd.)の充填アダプタが主に扱われていたため「MDEアダプタ」とよく呼ばれています。
充填アダプタの仕組み
充電アダプタには、エアタンクの取り出し口と連結するクランプ(ヨーク)、エアタンクから取り出した気体を減圧するレギュレータ、その気体圧力を測定するインジケータ、高気圧に耐えられるホース、そして、エアライフルのコネクタ(フィリングコネクタ)に接続するためのアダプタがセットになっています。
バルブの種類
エアタンクとエアライフルのシリンダーを繋げる方法は、直接バルブにエアシリンダーを取り付けることができれば一番シンプルで簡単です。しかしエアライフルのシリンダーはヨーロッパで使用されているDIN規格(ネジ止め式)で作られているのに対し、日本国内で販売されているエアタンクはKバルブ(Oリング式)になっているため、直接接続することはできません。そのためAクランプやアダプタ類を組み合わせた充填アダプタが必要になります。
変換アダプタの排気バルブ
エアライフルに空気を注入したときに、減圧せずにフィリングコネクタを抜くと、高圧エアが噴射してホースが暴れる危険性があります。そこで充填アダプタには、レギュレータに排気バルブが取り付けられています。エアライフルに空気を充填し終わった後は必ずこの排気バルブを開き、ホース内の圧力を落としてからフィリングコネクタを抜き取りましょう。