ハンドポンプ(Hand-pump)
ハンドポンプは、プレチャージ式エアライフルに手動で空気を注入するための道具です。自転車の空気入れのように見えますが、一般的な自転車のタイヤの気圧が6~8気圧なのに対して、エアライフルでは200気圧もの空気を注入できるように設計されています。
ハンドポンプのセットアップ
ハンドポンプには、まずフィリングホースをつなぎます。ホースにはハンドポンプ本体に接続するアダプタやOリング(空気の漏れを防止するゴム)が取り付けられているので、レンチなどの工具を使ってハンドポンプのポートにしっかりと固定してください。
ホースの先端にはDIN規格で作られたネジ穴が付いているので、エアライフルに付属されているフィリングコネクタをねじ込んで固定します。
フィリングコネクタはエアライフルのエアシリンダーのフィリングポート(差し込み口)に刺してセットします。エアライフルとハンドポンプをホースでつないだら、ハンドポンプ本体に付いている空気抜きバルブを閉じてポンピングを開始します。
エアライフルの中には、エアシリンダーを工具を使わずに取り外すことができるセパレートシリンダータイプもあります。このタイプであればホースは必要ないので、アダプタを取り付けたハンドポンプに直接ねじ込んで固定します。
ポンピングの仕方
ハンドポンプのセッティングが完了したら、自転車の空気入れの要領でポンピングを繰り返します。初めのうちは楽ですが、ポンプ内部とエアシリンダー内部の気圧が同じぐらいまで上昇したあたりから急激に負荷が強くなります。腕の力だけではポンピングができなくなるので、ハンドルをまっすぐに引き上げて全体重をいっきにかけてハンドルを押し込みましょう。
エアシリンダー内の圧力はハンドポンプに付いている圧力ゲージでわかります。どのくらいまで空気を入れるかはエアライフルの種類によって異なります。最大圧力を超えてチャージすると射出したペレットの精度が悪くなってしまうため、あらかじめスペック表で確認をしておきましょう。
エアを入れ終えたら、必ず排気バルブを開けてホース内の圧力を抜いてください。圧力を抜かずにフィリングコネクタを外すと200気圧もの空気が噴射されてとても危険です。
ハンドポンプの除湿剤
ハンドポンプは周囲の空気を圧縮して入れるため水分が集まってエアシリンダー内に水滴を作ってしまい、錆などの原因になります。そこでハンドポンプには空気の水分を除去する除湿剤が取り付けられるようになっています。除湿剤は長く使っていると効果が薄くなってくるため、できれば1年に1回は取り換えましょう。除湿剤の替えはハンドポンプのメーカーから販売されています。なお、エアタンクの空気は初めから水分が除去されたドライエアなので除湿剤は必要ありません。